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作品に出合い 心を豊かに/ぷちとりっぷ(広島市中区上八丁堀周辺)

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広島市中区上八丁堀周辺にはアートギャラリーが点在しています。絵画やクラフトなど、心を豊かにしてくれる作品に出合いました。

 

※新型コロナウイルス感染症の影響で営業時間などが変わる場合があります

ギャラリーG

週替わりで展覧会 作家在廊も

広島市中区のアーバンビューグランドタワーの敷地内にあるオープンギャラリーです。絵画や彫刻、写真など週替わりで年間約50の展覧会を開いています。「会期中は在廊する作家も多く、制作過程や手法などが聞けて作品をより楽しめます」とスタッフの松波静香さんはにっこり。

「広島にゆかりのある作家のほか、海外からの出展もあります」と話す松波さん

取材した日はカーグラフィックデザイナー、セロさんの展覧会を行っていました。写真を基に画像編集ソフトで車を描き、アルミやブリキにプリントする「メタルアート」を展示。「色の微調整で質感や光を表現。今にも走りだしそうな絵に仕上げました」とセロさんは説明していました。

木々や水に囲まれたギャラリー

 

ギャラリーGが開設したウェブサイト「ひろしまアートシーン」と、月刊マガジン

現在は、広島市出身の漆芸作家・西原功修さんの「うるし展」を10日まで開催。皿や万年筆、茶道具など100点以上が並び、漆の世界に浸れます。12日からは、書道展「芝翠會(しすいかい)作品展 言霊」を開催予定です。

(吉本真人)

店名
ギャラリーG
住所
広島市中区上八丁堀4-1公開空地内
開館時間
午前11時~午後8時 ※展示内容によって変動あり
休館日
月曜
お問い合わせ
082(211)3260

Hiroshima Drawing Lab(ヒロシマ・ドローイング・ラボ)

画家ら5人の工房 今月企画展

広島を中心に活躍する画家の井原信次さん、江森郁美さん、手嶋勇気さんと彫刻家の七搦(ななからげ)綾乃さんの4人が昨年10月に設立したアトリエ兼工房です。6月に現代アートを手掛ける古堅(ふるかた)太郎さんも加わり、年4回を目安に一般公開する企画展を開催しています。

落ち着いた雰囲気のラボ

16~23日は企画展「A BIGGER SPLASH/とても大きな水しぶき」を開きます。スマートフォンでスケッチした風景をプロジェクターで投影して描いた油絵や、南極を表現した幅3メートルの大作などを展示。井原さんは「10月で1周年を迎えます。『大きな水しぶき』を感じてほしい」と力を込めます。

やかんに映った風景をやかんに描いた「autre monde」を持つ井原さん

設立は新型コロナウイルス下で発表の場がなくなってきたのがきっかけ。「ラボ名にあるドローイング(線画)は芸術の原点。ここから広島をアートで盛り上げたい」と井原さんは思いを込めます。

(津田慎介)

店名
Hiroshima Drawing Lab(ヒロシマ・ドローイング・ラボ)
住所
広島市中区鉄砲町4―5ブラック画材4階
企画展の公開時間
午前9時~午後5時30分
定休日
会期中だけオープン
お問い合わせ
082(211)3322(ブラック画材)

ギャラリー一葉

店主選んだ普段使いの器並ぶ

陶磁器やガラス、漆器、木工など普段使いの器を中心にそろえたギャラリーです。店主の岸本雄二さんが全国の工房を訪ね歩き、作家と直接話をして、使い心地が良く飽きのこない器を選びます。

温かみのある「土瓶」(右)と「織部平湯飲み」

これからの季節にお薦めなのは小川甚八さんの「土瓶」(2万4200円)。日本の伝統的な形で、こだわりの製法で作る茶こしと注ぎ口の形状が、最後の一滴まで楽しませてくれます。木曽志真雄さんの「織部平湯飲み」(3300円)は、青みの強いモダンな色合いが美しいです。「手触りや口当たりなどを意識して丁寧に作られた器です。食卓に並び、家族だんらんの小さな助けになればうれしい」と岸本さんはほほ笑みます。

「愛着を持って、末永く使ってもらえるとうれしい」と話す岸本さん

30日から企画展を半年ぶりに開催。浜野まゆみさん、村上躍さん、西山千代子さんら陶芸作家が手掛けた器がそろいます。

(下迫恵美)

店名
ギャラリー一葉
住所
広島市中区八丁堀8―2
営業時間
午前11時~午後6時
定休日
月曜、祝日
お問い合わせ
082(221)0014
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メディア中国編集部

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