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縄文、美味、アートを楽しむ北国・青森へ!

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ひと足遅く春のやわらかな風が吹きはじめた青森県を、ノンフィクション作家の吉永みち子さんが訪れました。世界遺産に登録された縄文遺跡や現代アートにふれ、北の海の幸を堪能する豊かな旅へとご案内します。

2021年に青森県に届いた嬉しい報せの一つが、県内8箇所の遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録。今回、ノンフィクション作家・吉永みち子さんが最初に向かったのは、その遺産群の要である青森市の「三内丸山遺跡」です。1994年に発見された巨大な集落跡では豊かな暮らしが営まれていたことがあきらかになり、それまで原始的だと考えられていた縄文時代の景色は大きく塗り替えられました。直径約1メートルの栗の木を使った大きな建造物を見上げ、吉永さんは感慨深げに話します。
「住民が協力して作業に取り組める、ゆとりのある社会があった証しですね。想像力が刺激されます」

三内丸山遺跡

復元された大型掘立柱建物や大型堅穴建物などが見られる広大な遺跡、数多の土器、「大型板状土偶」ほか土偶、趣向を凝らした装飾品といった出土品を展示する「縄文時遊館」で、縄文時代の暮らしへと思いを馳せてみませんか。
青森県青森市大字三内丸山305
TEL:017-766-8282

 

展示された出土品にはタイをはじめ魚の骨が多数見られ、豊富な海の幸に恵まれた縄文人の食生活がうかがい知れます。時を超えてその美味を共有したのは、鮨店「河庄」。春の楽しみでもあり、地元出身の作家・太宰治が『津軽』に書いていたトゲクリガニほか、ホタテやマグロなどの握りに吉永さんが舌鼓を打っていたところ、ご主人の「ジサマ」(津軽弁でおじいさん)が広島出身だとわかり会話が弾みます。

河庄

青森の海の幸を堪能するなら、「店主おまかせにぎり」3,410円を。春はトゲクリガニとともにシャコがおいしさを増す季節。県内の銘酒も各種揃います。

青森県青森市堤町2-12-5
TEL:017-735-0141

 

青森県は美術館が充実しており、アートの聖地としても注目の的なのをご存じでしょうか。その一つ、「弘前れんが倉庫美術館」は現代アートの企画展が随時開催されています。現代アートと聞くと難解に思うかもしれませんが、「考えずに感じるのが、楽しむコツ。もし自分がもらえるとしたらどれ……?と想像すると、より身近に思えますよ」と吉永さんは冗談めかして笑顔に。その後、リンゴからつくるシードル工房を備えた隣接のレストランでは、果実味を秘めつつすっきりとした味わいの一杯で喉を潤しました。

弘前れんが倉庫美術館

2022年4月16日〜8月28日は「池田亮司展」を開催。レストランでは飲み比べセット3,025円ほか各種シードル、洋食、スイーツも味わえます。

青森県弘前市吉野町2-1
TEL:0172-32-8950

 

旅の終わりは、青森駅からほど近い昭和55年創業の居酒屋「六兵衛」へ。店内にはねぶた絵が飾られ、旅情がかきたてられます。ホタテの貝殻を小鍋代わりにした郷土料理の卵味噌「貝焼き」などをアテに、日本酒ファン唾涎の「田酒」をゆるり味わいながら吉永さんはしみじみと語りました。
「青森はなにをいただいても、おいしい。西日本の広島とは文化が異なりますが、だからこそ発見は多く旅の面白さが増すと思います」

 

ご紹介できていない青森の魅力は、まだまだいっぱい。ぜひ、北へと旅してみてください。

 

 

吉永みち子(よしながみちこ)

ノンフィクション作家。国内外を広く旅し、各地の美味美酒を堪能している。JR東海車内誌『ひととき』ほか、連載多数。『大下容子ワイド!スクランブル』(広島ホームテレビ)では、毎週火曜日にコメンテーターとして出演。

 

青森県観光情報サイト

https://aomori-tourism.com/
青森県観光国際戦略局誘客交流課
TEL:017-734-9384

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