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【暮らしのQ3】両親が実家で大切にしている仏壇。 将来、移動や縮小を考えていますが、 どうすればいいですか?

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まだ元気なご両親を持つ、40代の読者さんからの相談です。
いつか受け継いだときに困らないよう、知っておいてもらいたいことを紹介します。

教えてくれるのは…
三村松 販売次長・仏事コーディネーター
松村 健司さん

「かかりつけ仏壇店」を持っておこう

近年、家庭環境や住宅事情が変わり、「広い一軒家に仏壇がある」「仏壇に手を合わせる」というシーンが減りつつあります。同時に、仏壇販売の三村松にも、さまざまな相談が寄せられるようになりました。

CASE1|親の仏壇を移動することになった場合

お仏壇は細かい部品も多く非常にデリケートで、移動させるにはリスクを伴います。引っ越し業者の中には、お仏壇の引っ越しを断るケースもあると聞きます。

 

三村松でご購入いただいたお仏壇は、アフターサービスの一環として運搬のお手伝いをさせていただいております(人件費等経費のみ負担)。しかし、他の仏壇店で購入されたお仏壇は、修理の補償ができないためお受けできません(ただし他店のお仏壇でも、修復などの仕事をさせてもらえれば可能)。

 

他店にもそのようなルールがあるかもしれませんから、いつか来る「親の仏壇の移動」のために、「どの仏壇店で購入したのか」を確認しておくことが大切です。

POINT

①「入仏式」って?
浄土真宗のお仏壇を移動したときは、一般的には「入仏式」を行います。ご本尊を新たな場所へお迎えするという喜びの法要です。浄土真宗以外の宗派では、移動前に「魂抜き」、移動後に「入魂式」を行います。

 

②どう移動して、どこへ置けばいいの?

お仏壇を移動する場合は、移動スペースはもちろん、搬入方法やルートなども考えないといけません。仏壇店は、どんなお仏壇をどう動かせばいいか把握していますから、まずは購入した仏壇店に相談しましょう。設置場所に決まりはありませんが、安心して手を合わせられる場所が一番良いと思います。

 

③親の仏壇は相続になる?
仏壇やお墓などは「祭祀(さいし)財産」と呼ばれ、相続税の課税対象にはなりません。

CASE2|親の仏壇を処分、または縮小することになった場合

「仏壇の処分を考えている」という相談も多くなってきました。「断捨離®」という言葉が流行し、お仏壇を不要なものとみなすケースも耳にします。しかし、お仏壇は仏様を仰ぐことによって先祖やたくさんのご縁に支えられている“私”に気付き、命の大切さを見つめ直す場所。そのようなお話をさせてもらうと「処分ではなく縮小したい」「居住スペースにあった形にしたい」とおっしゃる方も。無くすのは簡単ですが、お仏壇が存在する意味を、改めて考えるきっかけにしてもらいたいですね。

 

●仏壇の処分
三村松でご購入いただいたお仏壇や、買い換えの際の古いお仏壇は三村松でお焚き上げさせていただきます。その他の場合はご購入された仏壇店に問い合わせを。

 

●仏壇の縮小
「ご本尊と仏具の一部を残し小さな仏壇にしたい」「部屋のイメージに合わせてモダンな仏壇にしたい」など、ご意向に応じたお仏壇の提案ができます。

仏壇店は入りにくいと思われがちですが、線香やロウソクなどの購入がてら、気軽に立ち寄ってみてください。もちろん見るだけでも構いません。その際、お仏壇の移動や縮小などで気になることがあれば、ぜひご相談を。家の事情も人それぞれ。専門的な知識と豊富な経験から、お一人お一人に合ったアドバイスをさせていただきます。「かかりつけ仏壇店」があることが、皆さまの心の平穏につながるはずです。

▲三村松本社1~3階、隣接の展示室1~2階には約350本の仏壇が置いてあり、自由に見比べることができる。

▲展示室には、洋間やマンション風の空間も。モダン仏壇が配置してあり、仏壇のある生活をイメージできる。

この記事を書いた人

アシタノ編集部

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