熱々のチーズ料理いかが／ぷちとりっぷ（広島市中心部）

ビルの３階にある隠れ家的なチーズ料理専門店です。フランス、イタリア、イギリスなど、海外のさまざまなチーズを４０種類ほどそろえています。

中でも一推しは「本格ラクレットチーズ」（２人分、２２８０円）。大きな半円のチーズの切り口を専用ヒーターで溶かし、ジャガイモなどの温野菜やソーセージの上に、とろりと削り落とします。熱々のチーズを具材に絡めながら味わう素朴な料理です。スイス産のラクレットチーズは、加熱するとうまみが増します。

「おまかせチーズ５種盛」（１２８０円）もお薦め。塊で買うと値が張る海外のチーズを少しずつ食べ比べでき、お得感があると好評です。取材日は、バジルを練り込んだ緑の「ゴーダバジル」や、ほんのり甘い「ピーチのクリームチーズ」など珍しいチーズが並びました。料理を待つ間にワインと一緒に楽しんで。

（難波亮子）

イタリアのナポリピザが楽しめます。ナポリと同じスタイルで、生地の材料は小麦粉、酵母、塩、水とシンプル。高温のまき窯で一気に焼くので、生地の外側はパリッと中はもちっとしています。小麦の香りがする豊かな味わいが特長です。

寒い季節限定の「マッシュルームペーストと半熟卵　白トリュフ風味のピッツァ」（２７２０円）が人気です。タマネギやニンニクを入れた自家製マッシュルームペーストの上にモッツァレラチーズと半熟卵をのせてまき窯へ。一切れ頰張ると、とろりとしたチーズと卵が絡み、マッシュルームや白トリュフオイルの濃厚な香りが加わって、うまみが押し寄せてきます。

ナポリ産のミルキーな水牛モッツァレラチーズを使った前菜「カプレーゼ」（１６３０円）も一緒にどうぞ。料理に合うボトルワインは、５０種類以上そろっています。

（宮地佳代）

１９７５年創業のグラタン専門店です。広島市中区袋町にあった店舗は２００７年にいったん閉店したものの、１５年に現在地で再オープンしました。

鶏肉入りのケチャップライスに、たっぷりのベシャメルソースとチーズをかけて焼いたライスグラタン「モナコ」（ミニオニオンサラダ付き、８５０円）が人気です。こんがりと焼けたチーズの香ばしい匂いに、思わず笑みがこぼれます。「チーズは焼き色がしっかり付いて、かつ香りが良く、甘めに仕上げたソースとよく合う塩味の強いものを厳選しています」と店長の吉川裕仁さん。どこか懐かしさを感じさせる味わいは、食べる人を幸せな気持ちにさせてくれます。

ライスグラタンは冷凍販売もしています。「春ごろには通信販売を始める予定。昔からのお客さまにも、当時を思い出しながら味わってほしい」と吉川さんはほほ笑みます。

（近藤那美）