食欲そそる 個性派サンド／広島ぐるグルメ

広島市西区のフランス料理店「ＣＯＴＡＮ（コタン）」がプロデュースするパン店です。３０種類以上の総菜パンが並び、中でもサンドイッチは早い時間に売り切れる人気メニュー。店長の野村真史さんは「具材を挟む食パンは、生地に牛乳を混ぜています。もちもちの食感に仕上がり、味を引き立てます」とほほ笑みます。

一推しは、厚さ２センチのハムカツに食欲をそそられる「ハムカツ」（４１０円）です。たっぷりかかったオーロラソースはカツと相性が良く、口当たりがまろやかに。このほか、ゆで卵やハム、チーズなどが入った具だくさんの「ナポリタンサンド」（３７８円）は、女性に好評です。

バゲットに具材をのせるフランス発のオープンサンド「タルティーヌ」もお薦め。濃いめの味付けで、ワインなどのお酒とよく合います。夏野菜を煮込んだラタトゥイユやマッシュポテトといった具材とのペアリングを楽しめます。（吉本真人）

フランスパンに具材を挟むバゲットサンドイッチ専門店です。メニューはフランスやベトナムなど、世界各国の料理を取り入れた１５種類。全てトーストして提供するので、焼きたてが味わえます。

お薦めは「ロースト鴨肉（かもにく）とカシスソースのハーモニーバゲット」（Ｍ８９０円、Ｓ７６０円）です。低温調理したジューシーなカモ肉と、カシスソースの爽やかな風味が口いっぱいに広がります。店主の松本拓也さんは「ソースの隠し味はしょうゆ。うまみが足され、和風になります」と説明します。

ベトナムのサンドイッチ「本場仕込みのバインミー」（Ｍ８９０円、Ｓ７６０円）もよく売れます。現地で屋台を営む知人からレシピを教わったそう。バジルなどのハーブと合わせた鶏レバーやパクチーの香りが、東南アジアのエスニックな雰囲気を感じさせてくれます。（吉本真人）

サンドイッチなど米国の庶民的な食べ物を中心に提供する店です。お薦めはピーナツバターとバナナ、ベーコンが入ったホットサンドイッチ「Ｅｌｖｉｓ　Ｐｒｅｓｌｅｙ」（８９０円）。米国の歌手、故エルビス・プレスリーの好物だったホットサンドイッチで、米国では「エルビスサンド」とも呼ばれています。

モーガンではライ麦などの穀物が入った食パンにピーナツバターを塗り、自家製のオイルで炒めたバナナとベーコンを挟んで鉄板で焼きます。濃厚なピーナツバターとバナナの甘みや酸味が、ベーコンの塩味やうまみに絡み、絶妙の味わいです。

「米国ではサンドイッチにジャムをトッピングするのが一般的です」と笑顔で話すオーナーの川上フランキーさん。ジャムはブルーベリー、マーマレード、ストロベリーの３種類（各６０円）から選べます。（津田慎介）