【アシタノオンセン日本全国温泉旅】静岡県 熱海温泉

熱海温泉は、今から約1260年前に箱根権現の万巻上人が、海中に沸く熱湯によって魚類が死に甚大な被害を被っていた漁民たちを助けようと、祈願によって泉脈を海中から山里へ移したのが始まりと伝えられ、現在ある「大湯間歇泉（おおゆかんけつせん）の地」（写真①）に泉脈を移し、守護神として湯前神社をつくりました。

1604年に徳川家康が二人の息子を連れ、湯治のため熱海を訪れた記録が残っており、その後多くの大名が熱海温泉を訪れるようになったのだとか。熱海には家康公ゆかりの場所が今もなお点在し、駅前には「家康の湯」（写真②）の名が付いた足湯があり連日多くの人で賑わっています。湯治の地として発展してきた熱海には、町中に温泉の歴史を今に伝える名所が点在。大湯間歇泉をはじめ、熱海駅から徒歩20分くらいの範囲にあるため散策しながら気軽に楽しめるので「熱海七湯」を巡ってみるのもおすすめです。

また熱海のパワースポットとして有名な來宮（きのみや）神社（写真③）があります。国の天然記念物にも指定された樹齢2100年以上の大楠の御神木があり、幹を一回りすると一年寿命がのびると伝えられ、また、願い事のある人は、思うことを誰にもいわず一回りすると願い事がまとまる、とも言われています。

3月3日（日）まで、熱海梅園（写真④）で梅まつりを開催中。ひと足早い熱海の春へ、出かけてみませんか。

相模灘に面した全客室オーシャンビューのリゾートホテル。海と一体化したようなインフィニティデザインの露天風呂をはじめ、ヒノキ風呂など大浴場は3カ所。それぞれ異なる自家源泉を引き、泉質はいずれも塩化物泉。滑らかな肌触りと、高い保湿・保温効果が特徴です。中でも敷地内の絶景ポイントに建てられた大浴場「スパリウムニシキ」は趣の異なる2つの絶景露天や内湯、サウナを併設し、存分に湯あみを楽しめます。館内には昭和レトロな懐かしのゲームコーナーや射的などが並ぶ「にぎわい横丁」や全天候型の屋内温水プールのほか、海のアクティビティも通年で体験できる、家族みんなで遊べるコンテンツがそろっています。心地良い波音と潮騒を感じながら、日常とは違う時間の流れを感じてみませんか。

①心地良い波音と潮騒を感じることができる露天風呂「スパリウムニシキ」

②珍しい巨大な扇状のレストラン「メインダイニング錦」でのビュッフェ料理は楽しみの一つ

③2023年7月にリニューアルされた和洋室タイプの客室。相模灘の絶景が広がります

創業75年を超える、日本画の巨匠横山大観ゆかりの湯宿。広大な敷地内に、美しい庭園と純和風の数寄屋造りの客室があり、熱海とは思えない静かな空気が流れています。自家源泉を2つ所有し、豊富な湯量を誇る温泉はリラックス効果の高い優しい湯ざわり。非常に濃度の高い温泉成分によって、優れた温浴効果が期待できるのだとか。大浴場はそれぞれ趣きの異なる「山王の湯」「滝の湯」「ひのきの湯」と3つあり、いずれも男女入替え制。すべて露天風呂を併設し、ぜいたくな湯めぐりが楽しめます。そして料理は厳選吟味した新鮮な山海の旬の素材を取り合わせ、選び抜かれた器と職人の技が美しく調和した京風懐石を堪能できます。日頃の喧噪（けんそう）を離れ、風情あふれる湯処で特別な時間が過ごせます。

①オーシャンビューの山王の湯（男女入替り制）。早朝に相模湾より昇る朝日は絶景

②庭園は造園学の基礎を築いたと言われる龍居松之助氏の手によるもの

③上品で出汁の効いた味付けや素材本来の美しさを五感で楽しめる京風懐石料理

※状況により営業時間や定休日は変更になる場合があります。最新情報は直接各施設のHPをご確認ください。
※掲載価格はすべて税込です。