ブライダル司会業のママ/輝くワークママ
輝くワークママ(No.17)
理想のウエディング 声と演出で全力サポート
司会者・ブライダルレッスン講師 笹木純子さん(43)広島市安芸区Profile ささき・じゅんこ/1998年、ノートルダム清心女子大人間生活学部児童学科卒業。地元の岡山県で就職後、結婚を機に広島へ。披露宴や式典などの司会を行う一方で、各種マナーの講師も務める。夫と義母、15歳の長男、13歳の次男との5人暮らし。
人前で物おじしない性格 アナウンス学校へ通う
ブライダルを中心とした司会業や、結婚式前のカップルに向けたマナー講師をしています。
司会者への憧れを抱いたのは、大学生の頃です。学園祭の実行委員会に所属していたのですが、予算の関係でプロの司会者を呼ぶことが難しく、人前で話すことが得意だった私が進行役に抜てきされました。そのときに出演された芸能人に、「司会がとても上手だったので、その道に進んだらいい」と褒めてもらい、とても感激しました。
卒業後はイベント制作会社に就職し、派遣先の国土交通省で道路情報のアナウンス業務に従事。同時に約3年間アナウンススクールにも通い、実践で活用できる多くの知識を学びました。
効率的な家事を意識 仕事も子育ても前向きに
2001年に結婚し、夫の故郷である広島へ。IT企業へ就職し、総務、人事、採用を受け持つ部署へ配属されました。人前で話せるキャリアを生かし、会社の魅力を新卒の学生にPRするなど、自分の強みを発揮。また、その企業の中四国エリアでは初の産休・育休取得者となり、当時まだ浸透していなかった、女性が働きやすい環境づくりができたことも誇りに思います。
約10年勤めた後、長男が小学1年生になったタイミングで、家族全員で話し合い退職。出張も多く、朝から夜まで働きづめの日々を、一度考え直した結果です。その後は、週末はブライダルの司会をしながら、平日は週に2、3日専門学校の非常勤講師に。学生への就職指導や面接対策を主に7年間勤めました。
子育てと仕事を両立させるため、買い物は1週間に1度まとめ買いするなど、効率的な動きを意識。全てを母親1人で完璧にやろうと思わず、夫や同居する義母にも甘えられる部分は甘えています。
人生最高の時間を 結婚式前の準備しっかり
昨年の春には専門学校を退職。声と言葉で思いをつなぐ、司会という仕事を天職だと思い心から楽しんでいます。披露宴に同じシナリオは存在しません。新郎新婦と何度も打ち合わせをし、ベストな状態に擦り合わせていきます。式の最中は、人々の声や表情を読み取り、臨機応変に対応。「私たちの式の司会が笹木さんでよかった」と言われることが一番うれしいですね。
現在は、婚礼を控えたお二人に、ブライダルレッスンも行っています。姿勢の正し方や歩き方、立ち居振る舞い、ベールアップや新婦のエスコートの仕方などを学んでもらい、人生で最高の時を、より最高なものにしていただきたいと思っています。
マイブーム
自ら着付けをして和装でお出掛け
プライベートな行事や人生の節目には、自分で着付けをして着物を楽しんでいます。晴れやかですがすがしい気分になり、日本の伝統文化を身近に感じられます。
全国各地の日本酒を飲み比べ
ビールやウイスキーなど、いろいろなお酒をたしなみますが、一番好きなのが日本酒です。広島の地酒はもちろん、全国のさまざまな日本酒をいただきます。酒米や産地によって味わいが変わる日本酒に心を引かれるという笹木さん。よく出向くのは「オリエンタルホテル広島」(広島市中区)で行われる日本酒イベント。和食はもちろん、フレンチとのマリアージュも魅力だそう
ある日のタイムテーブル
6:30 起床、朝食、子どもの弁当作り
9:00 メール返信、ブログ編集、資料作成など
11:00 身支度、自宅を出発
12:00 ブライダル業界人の会合に出席
15:00 婚礼を控えた新郎新婦との打ち合わせ
18:00 いったん帰宅、家族の夕食を準備して出発
19:00 中学校PTA執行部会議に出席
21:30 長男の塾の迎え、帰宅、夕食、後片付け
22:30 夫と晩酌。入浴
23:30 就寝
〈問い合わせ〉司会者・ブライダルレッスン講師 笹木純子 090-2800-5276