理学療法士・光橋しのぶさん/輝くワークママ
輝くワークママ(No.19)
コミュニケーション重視 患者さんに深く寄り添う
理学療法士 光橋しのぶさん(29)広島市安佐南区Profile みつはし・しのぶ/2012年、広島国際大保健医療学部理学療法学科卒業後、林病院リハビリテーション部に理学療法士として勤務。17年に長女を出産し、現在は時短勤務を利用。夫と1歳7カ月の長女との3人暮らし。
身体機能の改善サポート 理学療法士の道へ
広島市中区の「林病院」(整形外科・内科)のリハビリテーション部で、理学療法士として勤務しています。
業務内容は、けがや病気、加齢などで、日常生活の動作に支障を来す患者さんの身体機能を改善し、社会復帰できるようサポートすることです。
高校生のころ、友人がけがで通院した病院にリハビリの専門家がいるという話を聞いて、医療の分野に興味を持ちました。将来を見据え、大きな目標を定めて大学に行きたいと考えていたため、国家資格である理学療法士を目指し進学先を決定。在学中に、臨床実習生として林病院へ出向き、最前線で活躍している理学療法士の仕事を間近で見学しました。患者さんに真剣に向き合う様子が印象的で、「ここでスタッフの一員となって働きたい」と思い、勤務して今年で7年目になります。
スタッフ全員で相談 それぞれに合うリハビリを
理学療法士は、人の生活に関わるとても責任のある仕事です。動くことが困難になっていた人が動けるようになったり、「ありがとう!」と笑顔で話してくれたりする場面に出合うと、心からうれしく思います。
リハビリ方針などについては、医師の判断の下、スタッフ全員で話し合っています。患者さんは個人で症状も違い、生活環境も多様なので、適したリハビリを提供するため常に勉強しています。
一番大切にしているのは、信頼関係です。知識や技術を持って接することはもちろんですが、コミュニケーションを大切に、日々治療に当たっています。
育児と家事 夫と分担 生活リズム整える工夫を
産休と育休を終えた現在の勤務形態は9時から16時までの時短勤務です。子育て経験のある職員が男女問わず多くいるため、スムーズに職場復帰することができました。実際に現在も、私の他に時短勤務を利用している理学療法士の先輩が2人在籍。子育て中の情報交換もできるため、とても心強いです。
家庭では、育児と家事分担について夫と何度も話し合いをしました。まず保育園への送り迎えを分担。朝は夫が、夕方は私が娘を送迎しています。前日に夕食を仕込み、夜の間に洗濯を済ませておくなど、生活のリズムを整えることを心掛けています。私自身が毎日笑顔でいられるための工夫です。家族との時間を大切に、子育てを楽しみながら、大好きな仕事も長く続けていきたいですね。
マイブーム
気分転換に旧友と夕食へ
娘を夫に預けて、昔からの女友達と夕食を食べに行きます。話も弾むので息抜きにもなり、また明日から頑張ろうという気持ちになれます。
家族全員で過ごせるときは外出を
家族全員で過ごせる日にみんなで外出するのが楽しみです。水族館や動物園などのほか、連休は遠出の旅行にも出掛けます。最近は、生き物が大好きだという娘の絢菜ちゃん。家族で水族館や動物園によく行くそう。寝る前の絵本の読み聞かせタイムには、動物関連の本を読んでほしいとねだられることも
ある日のタイムテーブル
5:30 起床、朝食
7:30 出勤
9:00 業務スタート
16:00 帰宅準備
17:30 保育園へお迎え、帰宅
18:00 夕食、入浴
19:00 娘の寝かしつけ
21:00 片付け、家事
23:00 就寝
〈取材協力〉医療法人社団 楓会 林病院 広島市中区三川町3-8 082-248-0600