福祉職のパパインタビュー/豊かな暮らしに+α
相談者の思いに添い自立助ける支援を
岩国市社会福祉協議会 生活支援係 杉岡弘基さん(35)大竹市Profile すぎおか・ひろき/2006年、広島福祉専門学校を卒業。障害者分野と高齢者分野の介護職などを経験した後、16年に岩国市社会福祉協議会へ転職。今春から日常生活自立支援事業専門員として勤める。妻と8歳の長女、6歳の長男、2歳の次男との5人暮らし
福祉の仕事に興味 介護職など経験し現職へ
2016年に岩国市社会福祉協議会の職員になりました。この3年間は生活困窮者自立支援事業に携わり、この春からは日常生活自立支援事業を担当する生活支援係に勤めています。
福祉の仕事に興味を持ったのは、中学生の頃。知的障害のある同級生と仲良くなるにつれて、その友人からパワーをもらったり温かい気持ちを受け取ったりするうちに、将来は福祉関係の仕事に就きたいと思うようになりました。高校卒業後は広島福祉専門学校(広島県海田町)に通いながら東京福祉大の通信教育課程も履修。障害者分野と高齢者分野で介護職を1年半、相談員を6年半、管理者を2年ほどした後、今までに経験のない福祉分野にも挑戦したいと思い、岩国市社会福祉協議会へ転職しました。
安心した笑顔に やりがい感じる
日常生活上の判断が十分にできず、日常生活に不安がある方の福祉サービス利用や、金銭、書類管理の手伝いをしています。一番に心掛けているのは、ご本人やご家族の気持ちをしっかりとお聞きし、思いに添った支援をすること。ヘルパーやケアマネジャー、ケースワーカーなど専門職の方々と連携を取りながら、一人一人に合った支援を大切にしています。介護職をしていた時は、自分が必要とされることがやりがいでした。今は、ご本人が問題に感じている点を少しずつ整理して、だんだんと自分が必要とされなくなるようにすることが役目です。それは、相談者さんが自立できるようになったということ。問題が解決し、安心した笑顔を見せていただいた時に、この仕事をしてよかったなと感じます。
家事を役割分担 子どもとの時間大切に
休日にも研修が入り家を空けることも多いですが、仕事に集中できるよう支えてくれている妻に感謝しています。家事では役割分担をして、洗濯物を畳むなど自分にできることをするようにしています。また子どもと遊んだりお風呂に入ったり、休日には一緒にランニングの練習をするなど、子どもと過ごす時間を大切にしています。子どもが熱を出した時は休みを申請しやすいなど、職場は子育て世代への配慮があり、ありがたいです。
福祉の仕事に進んだ時から、一人一人と真剣に向き合うことを大切にしてきました。その気持ちはこれからも変わりません。利用者さんや相談者さんの不安を取り除いて安心を届けられるよう、全力で取り組むことを続けていきたいと思います。
マイブーム
フルマラソンにも挑戦したランニング
4年前からランニングを始めて、今は週3回を目安に走っています。マラソン大会にも出場し、昨年は初めてフルマラソンに挑戦しました。僕が走る姿を見て子どもも興味を示し、長女と長男は一緒にマラソン大会に出場したことがあります。4月末に島根県で行われる大会には、妻も加わり家族で出場予定です
同級生との集まりで楽しむゴルフ
仲の良い同級生や職場の同僚と共に、年10回ほどコースに出てプレーします。なかなかうまくなりませんが、下手なりに楽しめるのがゴルフの魅力です。
ある日のタイムテーブル
4:30 起床
5:00 ランニング
6:30 朝食、身支度
7:30 出勤
8:30 業務スタート
18:00 帰宅
18:30 夕食
19:00 入浴、家族で過ごす
22:00 就寝
〈取材協力〉岩国市社会福祉協議会 岩国市麻里布町7-1-2 0827-24-2571