人生の転機に保険見直しを/お金のマネジメント
家計・お金に関する質問にファイナンシャルプランナーの石田知美さんがお答えします
Q.保険を見直すと家計の節約になると聞きます。保険の見直しはいつのタイミングがいいのでしょうか
人生の転機に保険見直しを
家計の出費を抑える手段として、加入している保険を見直すことは大切です。保険の見直しは、収入や家族構成が変化したときに行ってください。
保険は役割ごとに三つに分類することができます。①老後の貯蓄のための「年金保険」②治療費の支出をカバーする掛け捨て型の「医療保険」③一家の大黒柱に万が一のことがあったときの遺族の生活保障として加入する掛け捨て型の「死亡保険」です。
保険の見直しは、減らすばかりでなく、必要に応じて増やす場合もあります。③の死亡保険は、子どもが独立などで扶養から外れるタイミングで見直し、保障額を大きく減額すれば保険料の削減が期待できます。一方で、お子さんが生まれたときや会社員から独立して自営業者になったときなどは、家族のために保障額を増やす必要があります。
新しい保険が登場するたびに見直す人がいますが、今まで支払った保険料が無駄になってしまうケースもあります。まずは、現在加入している保険が利用できないかなどの確認をしましょう。また、あれこれと特約を付加するのも考えものです。「ちりも積もれば山となる!」。月々わずかの支出であっても、長年支払えば驚くほどの金額になることもあります。本当にその保障が必要なのか、預貯金では賄えないのかなど、よく考えて見直しを行ってください。
教えてくれた人
エフピイブレーン 取締役 石田知美さん
いしだ・ともみ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP。日本FP協会広島支部支部長。http://fp-b.com