パパやママの優しい声に包まれて 絵本が繋ぐ親子の時間 | アシタノ メインコンテンツにスキップする

パパやママの優しい声に包まれて 絵本が繋ぐ親子の時間

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子どもたちの想像力を膨らませ、豊かな心を育んでくれる絵本。 そして、読み聞かせはお互いの温もりを感じる幸せな時間です。 コロナ禍で増えたおうち時間に、絵本を通してミュニケーションを。

「本を読む・読んでもらう」 楽しみや幸せを伝えたくて

1984年に広島ではじめての児童書専門店としてオープンした「えほんてなブル」。ご夫婦で運営され、中区・舟入で30年ほど店を構えた後、7年前に中区・袋町へ移転しました。目の前には袋町公園があるので、街中にありながらも喧噪を忘れさせてくれるような場所です。

 

「小さな店ですが、絵本から読み物まで定番をきちんと揃えています。本を選ぶ楽しさをあじわっていただける子どもの本屋です」と店主の松本峰人さん。店内には赤ちゃんから子ども向けの絵本や児童書がずらり。子どもが楽しむだけでなく、一緒に訪れた大人がディスプレイしてある絵本をみて「あ!懐かしい、これ読んだことある」と思わず声を上げることも。一瞬のうちに自身の子ども時分に戻って、その場が温かい雰囲気に包まれるといったこともよくあるのだとか。また本との出会いだけでなく、2人の息子さんを育てあげお孫さんもいるという奥様の道子さんに、子育ての相談などを持ち掛ける親御さんも多く、そんなさまざまな出会いもこの店を続ける理由の一つだそう。「インターネットで手軽に本が手に入る時代ですが、本の話をしながら1冊ずつ一緒に吟味し、いい本に出会う良さがここにはありますよ」と道子さんは笑います。

 

こどもの本屋 えほんてなブル

 

住所/広島市中区中町1-26 2F

電話/082-247-8920

営業時間/11:00~18:00

定休日/月曜、第5日曜

今こそ、読みたい、読ませたい。絵本で豊かなおうち時間を。

バイヤーが薦める話題の新作絵本!

ロングセラー本だけでなく、まだまだ魅力的な本はいっぱい!おうち時間が長いこの時期に、親子で、家族で、一人で読書を楽しんでみませんか?最近発売された本からバイヤーお薦めの本を紹介します。

 

選んで くれたのは!

株式会社フタバ図書 商品部 バイヤー 萩原健太さん

ころりん・ぱ!

作:ひらぎみつえ

出版社:ほるぷ出版 2019年発売

 

「ぐるぐる」「くねくね」と指でなぞって擬音を体感できる新感覚の仕掛け絵本です。楽しい擬音語とカラフルな色と指の動きで、視覚・触覚・聴覚のすべてに働きかけて赤ちゃんの感性を刺激します。赤ちゃんが夢中になること間違いなしの一冊です。

 

もりの100かいだてのいえ

作:いわいとしお
出版社:偕成社 2021年発売

 

「100かいだてのいえ」シリーズ最新刊。主人公の女の子と一緒にワクワクしながら、「次はどうなっているのだろう」と好奇心が止まりません。見開きで描かれる10階分の様子は、まるで大型絵本のような迫力。数に親しむきっかけにもなる本です。

 

じゃない!

作:チョーヒカル

出版社:フレーベル館 2019年発売

 

きゅうりっぽいバナナ、みかんっぽいトマト…、見た目と中身が違う不思議な食べ物の絵本です。発想の転換や想像力を育み、子どもから大人まで楽しめます。実は国際的なボディペイントアーティストの作品集でもある本作、アートに触れる第一歩に。

まよなかのトイレ

作:まるやまあやこ

出版社:福音館書店 2021年発売

 

夜中に一人でトイレに行くことを決意した女の子の前に小さな動物たちが現れ…。かわいくも頼もしい相棒との小さな冒険譚(だん)です。一人でトイレに行けるだけでなく、手も洗って、電気もちゃんと消す。そんな風に子どもたちを育ててくれる絵本です。

へいわとせんそう

作:谷川俊太郎

絵:Noritake 出版社:ブロンズ新社 2019年発売

 

さまざまな事柄の「へいわ」と「せんそう」の状態を比べ、その違いを問う一冊です。詩人・谷川俊太郎さんの綴る言葉とシンプルな構成はこれ以上ないくらい記憶に残ります。誰でも目を背けることなく、平和と戦争について考え始めることができる作品。

先生、感想文、書けません!

作:山本悦子 絵:佐藤真紀子

出版社:童心社 2019年発売

 

手ごわい宿題の中でも、夏の一大試練として立ちはだかっていた読書感想文。あの難しさは、同じ年代の小学生でなければわかりません。全小学生から共感を得るであろう一冊です。同著者で『先生、しゅくだいわすれました』も合わせてどうぞ。

虹いろ図書館のへびおとこ

作:櫻井とりお

出版:河出書房新社 2019年発売

 

いじめから学校に通えなくなった、ほのか。彼女はとある古い図書館での出会いを通じ、自分の世界を広げていきます。実在の本が登場し、本を読むことの素晴らしさを実感できるでしょう。著者自身が図書館司書であることも面白いポイントです。

『えほんてなブル』で#編集室も絵本を選んでもらいました

声に耳を傾けるようになった息子に

1歳になった息子が、ようやくパパやママからの呼びかけや音に耳を傾けるしぐさをするようになりました。少しずつですが、いろいろなものに興味を示してきたように思います。一緒に遊びながら楽しめる絵本を教えてください。

[選んでもらったのはこの本!]

あがりめ さがりめ
おかあさんと子どものあそびうた

絵:ましま せつこ

出版社:こぐま社

 

昔から伝わる遊びながら歌える「わらべうた」の中でも、よく知られている曲が掲載されています。親子で手遊びや体を使って触れ合い、リズミカルに声をかけあって五感を総動員して楽しめます。また歌詞の楽しい雰囲気や意味も伝わるよう工夫されています。

来春に小学生。女の子の誕生日祝いに

知人の娘さんへのお誕生日プレゼントを探しています。これまでは雑貨やスイーツを贈っていたのですが、ちょっぴり「お姉さん」になる好奇心旺盛な彼女に贈るおすすめの本を知りたいです。

[選んでもらったのはこの本!]

なぞなぞのすきな女の子

作:松岡享子 絵:大社玲子

出版社:学研

 

なぞなぞが好きな女の子が主人公。森でばったり、腹ペコで舌なめずりをするオオカミに出会い、女の子はなぞなぞを出します。オオカミのユーモラスな表情も見どころ。本の見返しにも、楽しいなぞなぞがたくさん載っているので、親子でぜひ挑戦してみてください。

僕の、私の、思い出絵本

懐かしい思い出の絵本や、子育て中のパパやママが我が子に読み聞かせている絵本のこと、 絵本にまつわるエピソードを編集スタッフに聞きました。

親子で一緒に楽しめる絵本

途中から道が分かれていろいろな結果になり、子どもを飽きさせず一緒に楽しめます。抑揚を付けたり、絵本を動かしたりして読み聞かせしています。

[私の思い出絵本はこれ!]

コんガらガっち どっちにすすむ?の本

作:ユーフラテス

出版社:小学館

 

イルカとモグラがこんがらがってできた新キャラクター「いぐら」が、旅をしたり、ごはんを食べたり、道に迷ったり…。ページをめくると「あっ」と驚くアイデアの詰まった絵本です。さまざまな選択肢があり、繰り返して読んでしまう魅力にあふれています。

唯一、父が読んでくれていた1冊

このシリーズだけは、父が読み聞かせの担当でした。猫たちのゆる~い空気感と父の雰囲気が合っていたのかも。「ま、いっか」と生きるヒントをくれた気がします。

[私の思い出絵本はこれ!]

11ぴきのねこ

作:馬場のぼる

出版社:こぐま社

 

いつもおなかペコペコの11匹の猫たち。ある日じいさん猫に、湖に大きな魚がいると教えられ出かけていく、猫たちの愉快な冒険物語。1967年に第1作である本作が発表され、最終巻が出るまで30年、長きにわたり親しまれるシリーズです。

歌いながらだから、怖くないもん

私自身絵本が大好きで、特にリズム感のあるものは今でも読み聞かせの声が耳に残っています。娘や息子にも歌いながら絵本を読み聞かせることが多いです。

[私の思い出絵本はこれ!]

おばけなんてないさ

作:せなけいこ

出版社:ポプラ社

 

誰もが歌ったことのある童謡「オバケなんてないさ」が、著者のユーモアあふれる貼り絵で楽しい絵本に。歌っていると、おばけって怖いという気持ちを超えて、友達になりたいと思ってしまうほど不思議な感覚になる一冊です。

子ども特有の小さな「不安」に共感

少し繊細な子どもだったので、遠くに出かける主人公の不安に共感できたのかも。著者の展示会で「こん」のぬいぐるみを購入するほど思い入れのある一冊です。

[私の思い出絵本はこれ!]

こんとあき

作:林明子

出版社:福音館書店

 

あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ「こん」と、おばあちゃんの家に向かう冒険の物語。無事にたどり着けるのでしょうか。二人の心情が手に取るように伝わってきて、読後は、誰もが安堵と幸せな気持ちに包まれるこの絵本です。

こんな サービスも! ちゅーぴーえほんぎふと

「ちゅーピーえほんぎふと」は、年齢別の絵本とおもちゃ・雑貨をギフトラッピングし、ご指定の住所にお届け。お子さんやお孫さんへのプレゼント、誕生日のお祝いなどにお薦め。

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アシタノ編集部

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