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【住まいるナビ~自然や環境と共生する住まいのポイント~】心地よい風を感じ、借景を楽しむ 「開口部」が快適性の要

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心地よい風を感じ、借景を楽しむ 「開口部」が快適性の要

日々の暮らしの中で、家での時間を豊かにしてくれるのが「開口部」、つまりは窓の存在です。窓からの自然な風の流れは、どんな空調設備にも勝る心地よさ。環境と生きる住まいでは、この風の流れをデザインすることがとても重要です。

 

もちろん、ただ窓があればいいのではありません。風の通り道ができるように、対角線上に窓を設けるのがレイアウトの基本。リビングの南側に大きな窓を設けたなら、北面やほかの面に小さくても風が出入りできる窓を配置します。吹き抜けや、勾配天井などの設計なら、高低差を利用して、豊かな風の流れもデザインできます(写真1)。

また、眺望が素敵な立地や、近所の緑が借景として映える場所なら、窓はその風景を切り取る額縁にもなります。書斎で机に向かいながら…、リラックスしたいバスタイムに…、キッチンで家事をしながら…。ふと視線を向けたその先に美しい緑があれば、心も安らぎますね(写真2・3)。

▲浴室の窓の向こうは遮るもののない風景。星空を眺めながらバスタイムも

▲家の近くの緑の丘を望む場所を正方形に切り取って、季節ごと取り込む

こうした魅力の反面、窓は熱や音の通り道となり、工夫も予算も重きを置きたい部位となります。サイズに見合う断熱性能や、土地や周辺環境に合わせた設計で、窓と上手に付き合っていきたいですね。

株式会社ヨハネハウス 代表取締役社長

藤本 慎一さん

 

素材にこだわり、環境に寄り添いながら、住む人のライフスタイルに合わせた家をつくる建築家

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アシタノ編集部

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