【HIROSHIMAおしごと図鑑】輝くワーキングママインタビュー ホテル支配人 編
ホテル業界未経験からのチャレンジ 旅館の女将が備えた人間味や気配りを大切に
東横INN 広島駅スタジアム前/支配人
山形 亜希子さん
広島で注目の“赤い東横INN”の支配人に
短大を卒業後、栄養士として病院や保育園へ就職。結婚後に退職し、専業主婦を経て、約10年後に一般企業へ就職しました。専門職だったこともありお会いする方が限定的で、もっとたくさんの人とゆったりと関わる仕事がしたいと思い、旅館の仲居さんを希望してハローワークで職探しを始めました。そんな中目に留まったのが、東横INNの支配人募集です。
チャレンジ精神は旺盛な方なのですが、ホテル業界は未経験での応募。不安はありましたが、社長の「ホテル経験より人間味で採用します」というメッセージに背中を押され、数段階の試験を受けて採用されました。研修はしっかりとあり、最初の2カ月は既存店の先輩について支配人の業務はもちろん、フロントやメイク(清掃)スタッフなど全部署での業務研修を行いました。本社や先輩支配人にフォローしてもらいながらも目まぐるしい日々を過ごし、ついに「東横INN東広島駅前」の支配人に着任。その後、2021年秋に開業した“赤い東横イン”で知られる「東横INN広島駅スタジアム前」の支配人に着任しました。全系列ホテルで唯一の赤を基調とした外観ということもあり、注目していただいているので身が引きしまる思いです。
「また来ます」のお客様の言葉を励みに
東横INNの支配人はほぼ女性で、「駅前旅館の女将」のような位置づけ。「お帰りなさいませ」「いってらっしゃいませ」が自然に飛び交う、温かい雰囲気のホテルです。当ホテルはやはり野球観戦のお客様が多く、試合がある日はフロントに対戦チームの球団マスコットを置いたり、試合展開をスタッフとチェックしたりしてお客様と一緒に楽しむようにしています。
支配人の業務はホテルとスタッフのマネジメントなど多岐に渡るので大変な面もありますが、お客様から「また来ます」とお言葉をいただいたり、スタッフからは「とても楽しく働けている」と言われると本当にうれしいです。家族は私がイキイキと楽しそうに働いているので、それを笑いながら見守ってくれています。3人の息子たちも家事を率先して手伝ってくれ、料理ができるまでになりました。まだ新しい店舗なので最近は仕事のことばかり考えていますが、落ち着いたら趣味のハワイアンフラや山登りを再開したいと思っています。
大変なことも多いですが、やりがいのある仕事です。笑顔をたやさず、これからもお客様を温かくお迎えしたいと思います。