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読書日和/ 「危険生物」「とんこつQ&A」

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心に残る思い出の一冊を、書店員たちに挙げてもらうコラムです。併せて、売れ筋ランキングや話題の新刊も紹介します。

思い出の本 今泉忠明 「学研の図鑑LIVE 危険生物 新版」

息子が本読むきっかけに

(学研プラス)2420円

 

私は人生の半分以上、書店で働いています。息子を本好きにさせようと、小さい頃から絵本の読み聞かせをしましたが、興味を持ちませんでした。小学校に入学すると少しは興味を持つだろうと思っていましたが、そんなこともなく…。その頃、息子はサメやライオンなど、強い動物に興味を持っていました。「これだ!」と思い、一緒に書店へ行きました。すると、息子が食い入るように本を見ているではありませんか。それが、迫力ある写真がたくさん載った「危険生物」でした。自宅でも楽しそうに見てくれ、興味を持ってくれたことにうれしい気持ちになりました。息子が本を読むきっかけとなった一冊です。

この図鑑は6月に新版が発売されました。動画視聴や拡張現実(AR)のほか、アプリなどのデジタルサービスがパワーアップ。危険生物が生息する環境がよく分かります。

話題の新刊 今村夏子 「とんこつQ&A」

後戻りできない瞬間描く

(講談社)1650円

 

日常に潜む取り返しのつかない瞬間を描いた作品集です。やさしい大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。お客に声がかけられずメモを読み上げる方法を思いつき「いらっしゃいませ」を言えるようになり居場所を見つけたはずでした。あの女が新たに雇われるまでは…(「とんこつQ&A」)。ほか3編収録。

先月のベストセラー 啓文社調べ(7/1-7/31)

第1位
ヘパイストスの侍女 (白木健嗣/光文社)
第2位
80歳の壁 (和田秀樹/幻冬舎)
第3位
禁断の中国史 (百田尚樹/飛鳥新社)
第4位
にゃんこ四字熟語辞典 (西川清史/飛鳥新社)
第5位
「静かな人」の戦略書 (ジル・チャン:著 神崎朗子:訳/ダイヤモンド社)

啓文社 ポートプラザ店

売り場面積が1600平方メートルを超える中国地方最大クラスの書店です。書籍は質、量ともに地域ナンバーワンです。看護書、介護書、工学書、教育書の特約書店で、Z会特約店。キッズコーナーもあります。

住所
福山市入船町3-1-25天満屋ハピータウンポートプラザ店1階
電話
084-971-1211
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メディア中国編集部

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