エキニシの個性派パスタ/ぷちとりっぷ(広島市南区大須賀町)
JR広島駅西側の飲食店街、通称「エキニシ」(広島市南区大須賀町)。レトロな雰囲気の街並みに点在する料理店のうち、個性豊かなパスタを提供する3店を紹介します。(吉本真人)
※新型コロナウイルス感染症の影響で営業時間などが変わる場合があります
Brutti e Buoni(ブルッティ エ ブォーニ)
幅広の麺 ミートソースが絡む
注文後に製麺する自家製の手打ち生パスタが看板のイタリア食堂です。パスタは定番3種と仕入れ状況によって変わる2種がラインアップ。「生パスタの特徴はもちもち感。本場の味わいが楽しめます」とオーナーの藤井清高さんはほほ笑みます。
定番の「ボローニャ風ミートソース」(1380円)が人気です。ソースは、ペースト状にしたタマネギやニンジンに大ぶりの合いびきミンチを加えて、ホールトマトと赤ワインで煮込んで作ります。麺は食べ応えのある幅約2センチのリボン状のロングパスタ「パッパルデッレ」。ミートソースがよく絡み、頰張ると濃厚な味と香りが広がります。口当たりは滑らかで、独特の食感が癖になります。
お酒のお供には「前菜の盛り合わせ」(700円)がお薦め。イタリアの卵料理「フリッタータ」や旬の野菜のマリネなど6品が並びます。
- 店名
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Brutti e Buoni(ブルッティ エ ブォーニ)
- 住所
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広島市南区大須賀町12―9
- 営業時間
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午後6時~午前0時
- 定休日
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不定休
- お問い合わせ
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082(569)8789
イタリアンのごはんやさん citan(シタン)
カボチャの器入り 一口ペンネ
9月に4周年を迎えた創作イタリアン酒場です。「うちの料理は野菜が主役。素材感を引き出すのがモットーです」と店主の岡田裕介さんは力を込めます。
パスタは季節替わり。この秋はカボチャを主役にした「ペンネゴルゴンゾーラのカボチャグラタン」(1400円)を提供しています。ソースは、イタリア産青カビチーズと生クリームを混ぜ合わせたベースに、トマトを加えて作ります。合わせるパスタは一口サイズのペンネです。岡田さんは「ワインとの組み合わせを考えて、おつまみ感のあるショートパスタにしました」と話します。
具材は豚ばら、カボチャ、タマネギ、マイタケなど。種とわたを取ったカボチャの器に盛り付け、羊乳が原料のチーズ「ペコリーノロマーノ」をちりばめます。口に運ぶと強い塩味と濃厚な味わいが広がり、お酒との相性も抜群です。
- 店名
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イタリアンのごはんやさん citan(シタン)
- 住所
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広島市南区大須賀町11―8
- 営業時間
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午後5時~午前0時
- 定休日
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不定休
- お問い合わせ
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082(576)4477
ビストロ食堂 Bonappetit(ボナペティ)
優しい味わいのカルボナーラ
イタリアやフランス、スペインなどの料理が味わえる欧風バルです。有名アーティストの曲名をモチーフにするなど、言葉選びが光る個性的なメニュー名が並びます。「どんな料理だろうとわくわくしたり、話のきっかけになったりしてくれたら」とオーナーの中村祐介さんはにっこり。
桑田佳祐さんの曲にちなむ「白い恋人たちのカルボナーラ」(1510円)が一推しです。クリーミーで優しい味わい。かむほどに豚ばらを塩漬けにした「パンチェッタ」のうまみと、タマネギの甘みが口に広がります。パスタは、太さ1.9ミリでもちもち食感の「ディ・チェコ」。表面がざらざらしており、ソースがよく絡みます。
スタジオジブリ作品に登場する料理を再現した「魔女の宅急便のパイ包み焼」(2人前2720円)は、8割の客が注文するなど人気です。
- 店名
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ビストロ食堂 Bonappetit(ボナペティ)
- 住所
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広島市南区大須賀町11―6
- 営業時間
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午後5時~午前0時
- 定休日
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不定休
- お問い合わせ
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082(207)2059