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【HIROSHIMAおしごと図鑑】教員編

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心身ともに伸びていく子どもたちを見届け、ともに学び、成長できる教員という仕事にやりがい

成長著しい子どもたちの6年間に関われる仕事

幼少期から、ピアノの先生、小学校の先生、数学や理科の先生…と成長していくにつれて変わってはいきましたが、「先生」への憧れがありました。大学院時に母の友人より「鶴学園に付属小学校が開校した」と聞き、専門の理科を教えながら小学校の先生ができることに魅力を感じ、なぎさ公園小学校の採用試験を受けました。教職に就いてからは、新人であっても子どもたちにとってはベテランと同じ「先生」。プロ意識をもち、教員としてのスキルを妥協せず高めなければと研鑽(けんさん)の日々でした。結婚を機に、5年間勤めた小学校から、広島なぎさ中学校・高等学校へ異動。現在は中学3年生の担任、そして中学3年生の理科1分野と高校2年生の地学基礎を担当しています。

 

本校の教員として、入学から卒業までの6年間という成長著しい年代の子どもたちの成長に関われることにとても魅力を感じています。実はこの3月、小学1年生の時に担任をした子どもたちが高校3年生として卒業します。12年前、膝をつき目線を下げて話しをし、芝生のグラウンドを一緒に駆け回っていた彼ら彼女らですが、背も伸びて、いつの間にか私よりも目線が高くなりました。各々の進みたい道を見つけ、この春巣立っていきます。一貫教育に携わっていないと分からない、子どもたちの成長を間近で見ることができるこの仕事を誇らしく感じます。

周りに「成長させてもらっている」ことを忘れずに

同じ教員である夫とは、授業の組み立てをはじめ、生徒への接し方など相談やアドバイスをし合い、何でも話すようにしています。家事は食洗器やお掃除ロボットなど便利家電も活用して時短の工夫をしています。家事も子育ても「100%完璧にしようとは思わない」「一人じゃできない」ということを理解し、義父母や職場の仲間などいろいろな人の助けを借りています。その都度、「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れないことを大切にしています。一日の終わりに、子どもと一緒に布団に入り、今日の出来事やお友だちのことなどを話しながら眠りにつくという、普段と変わらない毎日に幸せを感じています。

 

学校の子どもたちや自分の子どもには、「やりたいことはあきらめないで」と伝えたいです。遠いと感じる夢でも、目の前のことを一つ一つやっていけば、やがて道が開かれていくと思うから。もし今やりたいことが見つからないのであれば、少しでも興味のある世界へ、勇気をもって一歩踏み出してほしいと思います。そして子ども、大人問わず、私自身も「周りに成長させてもらっている」ということを忘れないように。人生の学びは続いていきます。

この記事を書いた人

アシタノ編集部

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