魅惑のカレー 追い求め/広島ぐるグルメ
使用する具材や作り方によってさまざまな味わいが楽しめるカレー。多くのスパイスをブレンドしたものや札幌市発祥といわれるスープカレーなど、特色あるメニューを提供する3店を見つけました。
じわじわカレー
ひきたてスパイス 香り新鮮
「24時間365日カレーのことばかり考えています」と話す店主の中大輔さんが営んでいます。カレーは全3種類。うち2種類は食材の旬によって変わります。いずれも20種類以上のスパイスを使用。「スパイスは鮮度が命。香りが飛ばないよう、少量ずつひきたてをルーに加えています」と中さんは説明します。
人気なのは全種類を食べ比べできる「3種盛りカレー」(1600円~)です。中でも定番の「3種ダルと胡桃(くるみ)マスタードのチキンキーマカレー」は、胡桃の風味と自家製マスタードの程よい辛みが利いています。マスタードのえぐみを、大きさの異なる3種類の豆(ダル)のとろみでマイルドにしているのがポイントです。「調味料は塩だけ。野菜はできる限り無農薬です」と中さん。
スパイス感をなくした「お子さまカレー」(800円)もあります。店内の一角にはキッズスペースがあり、家族連れに好評です。(吉本真人)
- 店名
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じわじわカレー
- 住所
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広島市佐伯区八幡2―24―40
- 営業時間
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午前11時~午後3時
- 定休日
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火、水曜 ※イベントの出店日は休み
- お問い合わせ
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https://www.instagram.com/ziwaziwa_curry/
スープカリー チョップ
骨付き鶏 ほぐれる軟らかさ
広島市中区で2004年にオープンしたスープカレー専門店です。17年に安佐南区に移転しました。
スープは鶏がらがベースです。ニンニクやタマネギなどの野菜と、唐辛子やコリアンダー、クミン、カルダモンなど約20種類のスパイスを加えて約5時間煮込んで作ります。店主の福本竜也さんは「香辛料の配合バランスが味の決め手です」と力を込めます。
15種類のスープカレーのうち、お薦めは「チキンベジタブルカリー」(千円、ライス付き)です。
骨付きの鶏もも肉と、焼きジャガイモ、素揚げしたナスやピーマン、オクラなどの野菜のほか、ゆで卵も入ったボリュームたっぷりの一品。スパイスの辛みと香りが、鶏肉のうまみと野菜の甘みを引き立てます。「骨付きの鶏もも肉は圧力鍋で炊いて軟らかくしているので、スプーンで簡単に身を外せます」と笑顔で話します。(津田慎介)
- 店名
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スープカリー チョップ
- 住所
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広島市安佐南区祇園6―18―32
- 営業時間
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午前11時~午後9時 ※スープがなくなり次第終了
- 定休日
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月曜
- お問い合わせ
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082(875)9393
INDIA DINING DURGA(インドダイニング ドルガ)府中店
ランチ ナンとライス両方で
本場のシェフが作るインドカレー専門店です。お薦めはナンとサフランライスとの食べ比べができる「ハーフ&ハーフランチ」(990円)。カレーはシーフードやキーマなど8種類から選べ、今回はチキンを注文しました。
具材は鶏もも肉とピーマンのみ。ルーは炒めてこしたタマネギに、数十種類のスパイス、牛乳、ペースト状にしたカシューナッツを混ぜています。「タマネギの甘みや肉のうまみを引き出すため、ショウガとニンニクのペーストも入れています」と店長の増田壮宏さんは話します。
27種類ある単品のカレーでは、「エビマサラ」(1050円)がよく出ます。
ルーはトマトベースで、濃厚なエビの風味をトマトの酸味で爽やかに味わえます。合わせるナンとライスは別途注文が必要です。ナンはガーリックやチーズ、あんこなど15種類から選べます。(吉本真人)
- 店名
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INDIA DINING DURGA(インドダイニング ドルガ)府中店
- 住所
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広島県府中町宮の町2―5―28
- 営業時間
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午前11時~午後2時30分、午後5時30分~9時30分
- 定休日
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不定休
- お問い合わせ
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082(569)6080