身近に異国の味　旅行気分／広島ぐるグルメ

本格的なドイツ料理専門店です。店主の高橋和弘さんは、ドイツ北部のハンブルクで１４年ほど、飲食店を営んでいた経歴の持ち主です。

キャベツの漬物ザウアークラウトを添えた「シュバイネハクセ」

「シュバイネハクセ」（３２６０円）は、現地ではビアガーデンなどで提供される名物料理。「これを目当てに来てくれるお客さんが多いですね」と高橋さんは話します。ナイフが刺さった骨付き豚すね肉のインパクトある見た目に、歓声が上がるそうです。塩と香草で味付けしたスープで肉を５、６時間煮込み、オーブンで焼き上げます。皮は香ばしくパリパリで、中は軟らか。余分な脂が落ちるので、さっぱりしています。

料理と一緒に、珍しいドイツビールも楽しめます。世界最古の醸造所「ヴァイエンシュテファン」で造られた白ビール（３００ミリリットル、８７１円）は、小麦が使われており、バナナのような香りが特徴。「ソーセージ盛り合わせ」（４本、１６５０円）との組み合わせは最高です。（難波亮子）

店に入った瞬間、ハーブや香辛料の香りで食欲が刺激されるタイ料理店です。店内は７席。客との距離が近く、カウンター越しに話が弾む居心地の良さも魅力です。

ランチの「カオマンガイ」（８００円）は、タイ米の一種であるジャスミンライスの上に鶏肉がのった人気の一品。鶏肉をゆでる時にパクチーの根やショウガ、ニンニクなどを一緒に入れ、余熱を利用してしっとり軟らかな食感に仕上げています。料理にかけるたれは、レモンが利いた爽やかな味わいです。子どもでも食べられるように辛さなしで提供し、唐辛子を好みで加えるスタイルです。同店の料理に欠かせないパクチーは広島市安芸区の農園から直接仕入れています。
ランチの注文で「グリーンカレー食べ放題」（２００円）が付けられます。鶏肉やナスがごろりと入って食べ応えがあります。（宮地佳代）

米ハワイ出身のオーナー、アルビン・トウバルさんが２０２１年、古里の味を提供しようとオープンした店です。

お薦めは、ローカルフードの「ポケボウル」です。シーフードをさいころ状に切り、ネギやタマネギなどの香味野菜と、ハワイアンソルトやごま油、しょうゆなどの調味料で味付けした「ポケ」をご飯にのせた丼もの。サーモンなど４種類があり、定番は「マグロ＆トウフ」（１１００円）です。マグロの切り身と厚揚げがごろごろとご飯にのっています。素材の甘みとたれがバランスよく絡み、あっさりしているのでどんどん食べられます。
バターをたっぷり使い、もち粉、ココナツミルクなどで作る「バターもち」（３００円）などのスイーツもあります。
トウバルさんには、「観光客向けではない、本場の味を広めたい」という思いがあるそうです。（福田聖子）