旬を迎える魚介 味わおう/広島ぐるグルメ

サーモンやタラやカキなど多くの魚介が秋以降、旬を迎えます。脂ののりがよく、ふっくらとした身がおいしく味わえるすしや定食、丼を提供する3店を紹介します。
すしや コトブキ 広島JPビルディング店
脂が乗ったネタ てんこ盛りに
JR広島駅南口(広島市南区)そばのオフィスビルにあるすし店です。職人が握る本格的なすしが気軽に楽しめます。名物は、新鮮なサーモンやマグロ、イクラなどをてんこ盛りにした「なだれ寿司(ずし)」(1980円)です。どの魚も脂の乗りがよく、濃厚な味わい。魚の下には細巻きが8貫あり、複数人でシェアするのにぴったりです。

握りずしは1貫80円から。約30種類の中でも、定番の「海老(えび)」(230円)や、あぶったウナギにバターをのせた「うなバター」(250円)、厚さ3センチの巨大な卵焼きがのった「玉子」(80円)などが人気です。

シャリは、江戸前ずしで用いる赤酢を使用。「一般的な白酢のシャリよりも香り豊かで、口当たりもまろやか。魚のうまみが引き立ちます」と店長の木山浩一さんは話します。甘口と塩気の強い2種類のしょうゆがテーブルにあり、食べ比べができます。(吉本真人)

- 店名
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すしや コトブキ 広島JPビルディング店
- 住所
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広島市南区松原町2―62
- 営業時間
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営業時間/午後3~11時。土、日曜・祝日は午後1時から
- 定休日
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定休なし
- お問い合わせ
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082(236)3222
魚食堂たわら
こく深く濃厚 かきの卵とじ丼
旬の魚の刺し身や煮付け、天ぷら、丼などを提供するセルフサービスの食堂です。
店長の俵隆広さんのお薦めは「かきの卵とじ丼」(1155円)。昆布とかつおだし、砂糖、しょうゆ、酒などで作った自家製の割り下に、カキとネギを入れて中火で煮込みます。

カキに火が通ったら溶き卵を加えてご飯に盛り、ネギをのせて仕上げます。甘めでこく深い割り下が、まろやかな卵と絡んでカキの濃厚なうまみを引き出しています。「かき料理は10~3月限定です。卵とじ丼のほか、酢ガキやフライもあります。冬場は甘みそ仕立てのかき鍋も予定。ぜひご来店を」と笑顔で話します。

店は俵さんの曽祖父が1894年、広島県海田町中店に開業した魚店「たわら」が原点。地域に愛され、簡易食堂を併設した店として2007年に南幸町に移転。16年に魚店を閉め、食堂を拡大して営業しています。(津田慎介)
- 店名
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魚食堂たわら
- 住所
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広島県海田町南幸町6―11
- 営業時間
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午前11時~午後2時、午後5~9時。日曜は午後2時まで
- 定休日
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水曜
- お問い合わせ
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082(821)2037
居魚屋(いざかなや)うおはん 稲荷町店
季節の味選べる出来たて定食
新鮮な旬の魚料理がたっぷり味わえる居酒屋です。平日限定の定食ランチがお薦めです。焼き魚と煮魚(900~1000円)があります。「オーダーが入ってから調理するので、出来たてを味わっていただけます」と店長の西田成さんは話します。

魚は季節や仕入れによって違い、数種類の中から選びます。10月初旬の焼き魚はカマス、イサキ、タイなど。味を一定に保つために、塩水に一晩漬けた魚を焼いて仕上げます。焼きたてなので、皮のパリパリ感を味わえます。
煮魚はタラ、キツネガレイ、ソイなど。しょうゆと砂糖、みりんであらかじめ作っておいた濃いめのたれを加えて、10~20分煮ます。身がふわふわして、食べやすい一品です。尾頭が付いた状態で提供されるので存在感があります。
この他、刺し身定食(1000円)も人気です。(福田聖子)

- 店名
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居魚屋(いざかなや)うおはん 稲荷町店
- 住所
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広島市南区稲荷町5―25
- 営業時間
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午前11時30分~午後2時、午後6時~午前0時
- 定休日
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日曜(祝日の場合は翌月曜)
- お問い合わせ
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082(262)8408