組織の中で浮いてしまう私/蝶子のおしおき部屋
CUE編集室ご意見番・蝶子
CUE編集室のメンバー。人生の荒波をくぐり抜け過ぎて、ドSキャラに。蝶子の「おしおき部屋」では、読者のお悩みに愛のムチ(?)でお答えします。
組織の中で浮いてしまう私
私は組織の中で、周囲にうまく合わせられなくて悩んでいます。派遣社員として勤めている中小企業では、うわさや誰が先に出世する、みたいな話ばかりしている他の社員に付いていけず、いつも一人で浮いています。(20代、女性)
私も若い頃、職場で似た思いをしました。オッサン集団の職場に一人投入された20代。当時はオヤジたちに必死で合わせ、疲れているのに誘われれば飲み会に全て行きました。今は、あの頃の自分に「おまえはアホか!」と言いたい。聞きたくもない愚痴を聞き、オヤジ同士のけんかの仲裁さえしました。その時間がどんなに無駄か!そんな暇があったらもっと本を読み、もっと映画も見たのに!
うわさ話や出世の話に引いてしまうあなたは、まっとうだと思います。会社という組織にどっぷりと漬かった人間は、その組織が抱える「おかしさ」を客観的に見つめることができません。むしろ組織から一歩引いたスタンスの方が、「自分」を殺さず、保てるのではないでしょうか。私には、組織に忠実な仕事人間より、仕事をしながら趣味など別の世界を大切にしている人の方が魅力的に感じますけどね。
いいんですよ。合わせなくても。定時にさっさと帰って、フリーで稼げる技能を教えてくれる学校に通うなど時間を有意義に使いましょう!よろしくて!
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詩人最果タヒさんの詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を、石井裕也監督が映画化した作品。都会の中で周囲になじめず、孤独な若い男女が少しずつ距離を縮めて共に歩み始める物語です。脇役で登場する路上ミュージシャンに注目して。あなたを勇気づけること間違いなしです。
発売・販売元:ポニーキャニオン/価格:DVD3800円(本体)+税、DVD 【特別版】5200円(本体)+税 ⓒ2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会
ⓒ2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会