雨の日も気分アップ!!(3/3)
知っておきたい雨対策
突然の雨で衣服や靴がぬれてしまったら…。知っておくと役に立つ応急処置法や日頃のケアについて、広島の専門家に教えてもらいました。
●衣料品
泥はね汚れを落とすには
ぬれた細かい砂の粒子は繊維の奥に入ると大変取りにくくなるので、汚れが付いたばかりなら洗濯用洗剤で洗い流します。汚れが付いてから時間が経過してしまった場合は、まず泥汚れを完全に乾燥させ、生地の表面を手ではたき、できるだけ砂を落とします。その後は手で軽くもみながら繊維の間の粒子を少しずつ落としていきます。
室内で早く乾かす方法は
洗濯機の脱水時間をいつもより長めに設定し、干す時にエアコンのドライ(除湿)機能を使いましょう。薄手の生地はアイロンがけでしわをのばしながら乾かすこともできます。梅雨時季は洗濯物をため過ぎないよう、小まめに洗濯し、干す時に洗濯物同士の間隔を十分に取って空気の通り道をつくりましょう。
ぬれた衣類の形崩れ防止は
雨自体に汚れが含まれているので、まずは固く絞ったタオルで軽く水拭きをしましょう。そして、バスタオルを付けたハンガーにジャケットを掛け、裏地の水分を取りながら乾燥させます。ただしこの方法はすぐに洗えない場合の応急処置なので、クリーニング店に相談することをお勧めします。
色移りした場合の対処は
通常の洗濯で使う2倍くらいの量の洗剤を洗面器などに入れ、50度くらいの湯で溶かしてもみ洗いをします。この方法で染みが落ちない場合や、衣類の洗濯表示に「手洗いOK」の表示がない場合はクリーニング店に相談を。なお、色移りの染みには漂白剤はほとんど効果がありません。
\教えてくれた人/
フミヤクリーニング 店長 山沢祐二さん
〈取材協力〉フミヤクリーニング 広島市安佐南区上安2-33-6 082‐878‐3985
●靴
How to 防水スプレー
〈事前準備〉
・ブラシや布で汚れやほこりを落とす。
・靴のひもは外しておく。
・頑固な汚れはクリームを使って落とす。
※汚れたままの靴に防水スプレーをすると汚れも一緒にコーティングしてしまうので、汚れは必ず落としましょう。
〈使い方〉
・靴から30センチほどの距離からまんべんなくスプレーします。
・一度にたくさんスプレーしても効果は上がりません。乾燥させながら2、3回繰り返す程度にしましょう。
・スプレー後は30分くらいそのまま置き、しっかり乾燥させましょう。
※防水液を間違って吸い込まないようにマスクを着用し、十分に換気できる場所で使用しましょう。
【防水スプレーの効果】 防水スプレーは何度も雨にぬれるうちに効果が薄れてくるため、1度の雨に1回のペースで使用しましょう。また、防水スプレーは汚れやほこりを付きにくくするので、雨天に限らず定期的にスプレーするのがお勧めです。
革靴の雨染みを落とすには
染みの原因は雨に含まれるほこりなどの不純物です。革靴が雨にぬれてしまったら、一度全体を水道水に漬けるか、水道水を含ませたタオルで均等にぬらします(水道水は透明なので、ぬらしても染みにはなりません)。その後、形崩れしないようシューキーパーか新聞紙を入れ、自然乾燥を。
完全に乾燥させたらデリケートクリームで下地処理し、乳化性クリームで保湿。仕上げに防水スプレーをかけます。
\教えてくれた人/
Penta 靴職人 山崎直陽さん
〈取材協力〉Penta 広島市中区富士見町5-9 小川ビル1階 082-245-0515