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腹の立つことが多過ぎて心配/蝶子のおしおき部屋

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CUE編集室ご意見番・蝶子
CUE編集室のメンバー。人生の荒波をくぐり抜け過ぎて、ドSキャラに。蝶子の「おしおき部屋」では、読者のお悩みに愛のムチ(?)でお答えします。

腹の立つことが多過ぎて心配
この頃、腹が立つことが多くて困っています。夫の態度からコンビニ店員のおつりの渡し方、近所のごみの捨て方、テレビのコメンテーターの発言までいちいちムカつくので、自分が病んでいるのではと心配になってきました。(60代、女性)

病んでいる、なんてはずがありません! あなたは良識があり、繊細な人なのでしょう。だから、ちょっとしたことも感性のアンテナに引っ掛かってしまうのです。今の世の中、何でもアリです。政治家の失言や不倫騒動、子どもの虐待死やいじめ、パワハラセクハラの横行。そんな社会に生きていると、理不尽なことに慣れてしまって鈍くなって当然です。それなのに、ささいなことも見過ごさないで怒っているあなたは、頼もしい限りです!
ただし、怒り方には気を付けましょうね。夫ならまだしも、コンビニの店員さんをド突きでもしようものなら暴行罪ですし、「カスタマーハラスメント」になりかねません。相手を納得させるように叱るには、テクニックが必要です。怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」の専門家によると、カッとなってから6秒ほどやり過ごすと、感情的にならないで相手と向き合えるそうです。怒りを封じ込めず、「正論をクールにほえる女性」になってみたらいかがでしょうか。地域の中で頼られる存在になれますよ。よろしくて!

 

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ベストセラー「九十歳。何がめでたい」の著者で、95歳の佐藤愛子さんはいつも腹を立て、「怒れる作家」と呼ばれています。エッセー「老兵の進軍ラッパ」では、現代人が我慢しなくなり、文句を言えば何でもかなう時代になったと嘆きます。だからこそ、想像力を磨き、他人への情を失ってはならないと説いています。
佐藤愛子著『老兵の進軍ラッパ』(文春文庫)

 

佐藤愛子著『老兵の進軍ラッパ』(文春文庫)

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蝶子(メディア中国)

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