握り方絶妙 むすびのむさし/イラストコラム
「俵むすび」累計1億3500万個販売
握り方絶妙 広島のおふくろの味
広島の名物弁当といえば1958年創業の「むすびのむさし」(本店・広島市中区)の「俵むすび」。普段のランチや旅のお供に欠かせません。
創業当時の味を守り、今までに1億3500万個以上を販売。だし作りや塩加減、握り方などを修業した「むすび人」と呼ばれる職人が、一つ一つ丁寧に握っています。口に入れるとふっくらとした米粒がほろっとほどけ、しょうゆ風味のだしのうま味が広がります。
「いくつでも食べても飽きない味を」と、創業者の妻・ 浮田恵美子さんが研究を重ねた味。広島のソウルフードです。
「俵むすび」
炊きたての国産米に、秘伝のだしをまぶした逸品!
【DATA】
・値段:1個140円・購入は3個から
・具:梅、昆布、おしんこ、しば漬け、カツオ、サケ(20円増し)
・誕生:1958年
・販売個数:累計1億3554万食
〈CHECK〉土橋本店、広島駅店、西広島駅店、豊平店のみエビ天入りの「天むす」がある
「若鶏むすび」
前日に絞めた九州産の若鶏を特製たれに漬け込んだ「若鶏唐揚」がメイン。
【DATA】
・値段:880円(持帰り) 900円(店内食)
・誕生:1979年
・販売個数:累計1045万個(1カ月に約6万個)
〈CHECK〉広島駅店、西条駅店は、「俵むすび」入りの「俵セット」(600円)や、唐揚げ単品もある
社長の浮田収さん
「母(恵美子さん)からはいつもだしの香りがしていました。俵むすびはまさにおふくろの味です」
【DATA】むすびのむさし
土橋本店:広島市中区榎町10-23 電話082-291-6340
営業時間:10〜20時(日・祝は9時から) 定休日:水曜
※このほか胡店など県内に14店があり、営業時間などはそれぞれ異なる。詳しくは「むすびのむさし」で検索を
末永朋子
すえなが・ともこ 広島市在住のライター、イラストレーター。訪れた人が幸せな気持ちになれる、愛にあふれた店をイラストコラムで描く。モットーは、受け取った人の明日が、より豊かになる情報発信