自分磨き トップに習う(1/3)
トップがアドバイス
習慣見直し日常を好転
夢を形にしている人は日常どんなことに気をつけているのか…。広島で起業し、活躍しているトップに自分磨きをテーマに話を聞きました。アドバイスを参考に、理想の自分に向かって一歩を踏み出しましょう。
宮島を拠点にカフェ6店展開 佐々木 恵亮さん
伊都岐 代表取締役
Profile ささき・けいすけ 1983年広島市安佐南区生まれ。広島修道大商学部卒業。2006年廿日市市宮島町にカフェ「伊都岐」を開業。現在は千畳閣などが見えるカフェ「天心閣」など島内に3店、島外に3店を経営。
「昨年から本気でダイエットに取り組み15キロ痩せました。体が健康であれば仕事も積極的にできますね」
何ごとにも本気で取り組む
どんな仕事をしていても本気になれば自ら勉強すると思います。私の場合は、大学受験で志望校に進めなかった時に、合格した人は自分よりも本気度が高かったのだと思いました。現在は、自分の好きなコーヒーの仕事をしているので、全て本気で取り組んでいます。あまり勉強をしてこなかった私が伝えられるのは、現場仕事からの学びです。大学生の頃は、広島市内のカフェでアルバイトをして焙煎(ばいせん)の技術を学びました。同じ時期に広島修道大の先生が携わっていた宮島の人力車の事業に参加。島の観光協会の方と縁ができて空き家を貸してもらい、23歳で島内に1号店を開業しました。
リアルは現場にしかない
開業後もコーヒーの専門書や輸入商社の研修会などで知識を深めています。経営については大学で習った内容では対応できませんでした。確定申告をしたり人を雇ったりするための税務や労務の知識は、本を読み専門家に聞いて身に付けました。リアルなものは現場にしかないので、取りあえず動いてみると何が必要か分かりますよ。
カフェを経営するためにはデザインの知識も必要です。店内に飾るポスターやコーヒーのパッケージは独学で技術を身に付け手掛けています。デザインの参考に、広島のデザイナーの作品を集めた本に目を通して流行などをチェックしています。企業に勤めている人も、専門外の新しい分野に挑戦して仕事の幅を広げてほしいですね。人ごとではなく自分ごとで仕事を進めていくと、会社の中での存在感が増して楽しくなると思います。
<HOT NEWS>
エキエに新スタンド
JR広島駅(広島市南区)の商業施設「ekie(エキエ)」に10月、コーヒースタンドを開店。宮島で焙煎したスペシャルティコーヒーを1杯300円で提供。2020年春には廿日市市宮島口に新店を開く予定。
<ここが知りたいQ&A>
Q.1 時間はどうやってつくっていますか
携帯電話をあまり見ないようにしています。携帯を使うのは、スケジュールを書き込むカレンダー機能とメールぐらい。会員制交流サイト(SNS)も積極的に利用せず、自分の時間をつくっています。
Q.2 リフレッシュする方法は
早朝に弥山に登って心身ともにリフレッシュしています。今年は建築士の友人と100回ぐらい登りました。頂上の岩に座ってコーヒーとお菓子を食べて過ごすと、アイデアが湧いてきます。
Q.3 尊敬する人は
大学生だった自分の夢を聞いてくれた、やまだ屋の中村靖富満社長です。当時は宮島観光協会の会長もされていました。若者の声に真剣に取り合っていただき感謝していますし、自分もそうありたいと思います。