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親と会話しなくなった息子/蝶子のおしおき部屋

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CUE編集室ご意見番・蝶子
CUE編集室のメンバー。人生の荒波をくぐり抜け過ぎて、ドSキャラに。蝶子の「おしおき部屋」では、読者のお悩みに愛のムチ(?)でお答えします。

親と会話しなくなった息子
高校生になった一人息子が、私と会話しなくなりました。それまでは学校や友達のことをあれこれ話してくれたのに…。反抗期とか、そういう年頃と分かっていても寂しくてたまりません。子育てをむなしく感じます。(40代、女性)

 

分かりますねえ。最近、私もあなたと同じような気持ちになりました。大学生で20歳の長男が「俺、今ごろ反抗期」とおごそかに宣言したのです。「オソッ!」と、思わず突っ込みを入れました。彼の説明では、「ママの言うことは、何でも間違っているように聞こえる」そうなんです。「…ああ、そう?」としか、私は答えようがありませんでした。確かに、反抗期がなく女子並みにおしゃべりだった10代の時よりも会話はめっきり減り、無料通信アプリLINE(ライン)もなかなか返信してくれなくなりました。
長男を指導してくれる演劇の先生(男性)によると、「親の価値観を壊して乗り越えようとする成長過程」だそうで、彼を信じてやるしかないそうです。頭では分かってはいても、子どもが離れていくのは寂しいですよ。
「反抗期宣言」の後も、私は息子に遠慮なくしゃべり掛けています。ただ、細かく詮索しないことだけは注意しています。子どもが大人になるにつれ、程よい「距離感」が大切なんだなと。あなたの息子さんもきっと、自分の世界を持とうとしているのでは。彼がもっと大人になり、語り合える時を楽しみに待ちましょうよ! よろしくて!

 

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個性派俳優だった故樹木希林さんの言葉を集めた「一切なりゆき」。執着心が薄かった希林さんの生き方は、私たちに多くのことを示唆してくれます。成長した娘の也哉子さんについて、「何の面倒もみないし、何の責任も持たない」。海外留学させても手紙を出すことさえなかったそう。子育てで、そこまでの境地になるのは至難の業だなと思います。
樹木希林著『一切なりゆき~樹木希林のことば~』(文春新書)

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蝶子(メディア中国)

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