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低所得世帯は奨学金拡充へ/お金のマネジメント

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家計・お金に関する質問にファイナンシャルプランナーの石田知美さんがお答えします

Q 高校2年生の娘が大学進学を希望しています。教育費の目安や工面する方法を教えてください。(49歳女性)

低所得世帯は奨学金拡充へ
一般的に私立の4年制大学にかかる教育費は、4年間で500万円が目安といわれています。県外に通学する場合には、生活費の仕送りや家賃なども考えなければなりません。教育資金は、あらかじめ発生時期が予想できる支出なので、早い時期から計画的に積み立てることをお勧めします。例えば、中学校卒業まで支給される「児童手当」をすべて積み立てれば、約200万円を準備できます。
教育資金を工面する方法で代表的なのが「奨学金制度」の利用です。奨学金の借り方には、日本学生支援機構の場合、返済が不要な「給付型」と卒業後に返済が必要な「貸与型」があります。貸与型の場合、将来返済が必要になるので、借入額をできるだけ少なくすることも大切です。保護者の所得や家族構成により基準があるので、日本学生支援機構サイトの「進学資金シミュレーター」https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/ で確認してみましょう。
4月から国の新しい修学支援制度が始まります。低所得世帯を対象にした授業料の減免制度創設と現行の支給額を大幅に増額した返済不要の給付型奨学金の拡充です。給付型奨学金は、「貸与型」しか受けられなかった人や、大学などに既に進学している学生も対象になる場合があります。高校2年生以下は現在通学している高校、今年から大学などに進学する場合は進学先が申し込みの窓口です。日本学生支援機構のサイトでは進学に必要な資金の情報を得ることができるので、参考にしてください。

教えてくれた人
エフピイブレーン 取締役 石田知美さん
いしだ・ともみ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP。日本FP協会広島支部支部長。http://fp-b.com

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