【イリガン珈琲店】ぶらり新店巡り

イリガン珈琲店（広島市西区）
2017.6 OPEN
ネルドリップでまろやかに
　JR横川駅から少し南に歩いた所にあるイリガン珈琲店。店名が書かれた大きな看板からは、レトロ感が漂います。「イリガン」という店名は、店主の名切弥月さんの名字のNAGIRIを反対から読んだものだそうです。
白を基調とした店内には長いカウンター席とテーブル席があり、明るくおしゃれな雰囲気。ブレンドコーヒーはなく、スペシャルティコーヒーを常時6種、月替わりで提供しています。銘柄と、「濃いめ」「薄め」を選ぶと、1杯ずつ丁寧にネルドリップしたコーヒーが信楽焼のカップに入って出てきます。使用するネルフィルターは、使い勝手の良さを追求するあまり、ついにオリジナルを製作してしまった名切さん。「布でこすことで、コーヒー豆の油分を乳化し、苦味をまろやかにし、柔らかい味になるんです」と、ネルドリップの魅力を話してくれました。ドリップする湯の温度にもこだわっていて、甘みを引き出せるよう86～90度と低めに設定しています。
こちらのもう一つの人気メニューがカレー。3日かけて煮込んだ、タマネギたっぷりのスパイシーなカレー5種を、ぜひ味わってください。

Shop Data
広島市西区横川町1-6-20
080-9138-4946
営業時間／月曜10：00～17：00
その他10：00～19：00
定休日／水曜

まずはこの一杯
「エチオピア イルガチェフ ベレカ」（550円）

この店の定番というべき一杯で、酸味を弱くするため中深いりで提供しています。エチオピアのコーヒー豆の中でも欠陥のある豆「欠点豆」が少ない品質で、店主の目でさらに欠点豆を取り除くというこだわりよう。

・豆の種類／エチオピア イルガチェフ ベレカ
・産地／エチオピア
・香り／トロピカルな果実香、花の香り
・相性の良い食べ物／香りが強いので、食事のお供や、食後の口直しに

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店内のBGM
この日は山下達郎

店主が推すコーヒー店
大学生のとき通っていたのが、京都にあるコーヒー焙煎所「オオヤコーヒ（京都市）」と、同じオーナーが営む「FACTORY KAFE工船（京都市）」。コーヒーの奥深さやネルドリップのおいしさを知った店です。

レトロな雰囲気の外観。引き戸の向こうに大きな焙煎機が見える

女性1人でも入りやすい雰囲気。食事をする人や、読書をしながらコーヒーを味わう人と、過ごし方もさまざま

フリーパーソナリティー・一文字弥太郎さんが選んだ本を並べた「イリガン文庫」。店内で自由に読め、気になる本は貸し出しもOK

イリガンチーズカレー（950円）は、プラス300円でコーヒーが付く。トースト6種（250円～）やアップルパイ（600円）など、カフェメニューも充実