「泥を泳ぐ」に出演 俳優田原さん/キラリ人
俳優 田原 靖子さん
たばら・やすこ 1988年島根県吉賀町生まれ。成城大在学中の2011年、劇団カムカムミニキーナに入団。16年から毎年「演劇引力廣島」の公演に参加
「泥を泳ぐ」に出演
若い座組けん引
「答えが無限にあり、新たな価値観に出合えるのが最大の面白さ」と演劇の魅力を明るく話すのは、東京の人気劇団「カムカムミニキーナ」の俳優・田原靖子さん。演劇引力廣島プロデュース公演「泥を泳ぐ」(20~24日)に出演する。
「泥を泳ぐ」は、演出も手掛ける広島在住の劇作家・象千誠さんのオリジナル作品。呉市がモデルの地方都市で災害に遭いながらも、泥の中をもがくように生きる人たちを描く。田原さんは主人公の青年が勤務する建設会社の女性社長を演じる。共演するのは、主に地元の劇団や大学で演劇を続ける12人。20代が中心の若い座組の中では、経験豊かな「お姉さん」的存在だ。「若手の今後にプラスになる役割を果たせたら」と責任感をにじませた。
「地元の社会人や学生など立場が異なる人たちと演劇を作ってみたい」と、演劇引力廣島に参加して今年で5年連続になる。実力が買われ、前回からゲストとして招かれる立場に。昨秋は新国立劇場(東京)で上演された商業演劇「渦が森団地の眠れない子たち」に出演。藤原竜也ら第一線の俳優と共演した。「稽古場で同じシーンを何通りも試す竜也さんから、プロの姿勢を学びました」。そのような経験を、広島でも存分に生かそうと考えている。
キラリと輝く3マイルール
★1 早起きする
★2 お酒を飲む
★3 多様性を楽しむ
info.
JMSアステールプラザ多目的スタジオで20~24日の5日間、計7公演。料金は前売り一般3千円、学生・シニア(65歳以上)1500円。当日は前売り料金プラス500円。問い合わせは082-244-8000