出産機に逓減型保険 検討を/お金のマネジメント
家計・お金に関する質問にファイナンシャルプランナーの石田知美さんがお答えします
Q 昨年、子どもが生まれました。生命保険の見直しを勧められますがよく分かりません。気を付けることを教えてください。(34歳女性)
出産機に逓減型保険 検討を
子どもが生まれた場合は、夫に万が一のことがあり、残された家族の生活費や教育費の保障がどれくらい必要かを考えて見直してください。
必要保障額は、遺族年金や死亡退職金、預貯金など今後の遺族の収入から教育費や生活費など今後の遺族の支出を引いて計算します。一般的に、教育資金は少なくとも1200万円くらいは考えておいてください(高校と大学は私立、自宅通学の場合)。また、自営業の場合は、会社員に比べて遺族年金額が少ないので、保障額は多めに考えておくといいでしょう。保険会社が提供するサイトなどで、必要保障額を一度計算してみてください。
保険料は子どもが社会に出るまでの保障を考え、成長に合わせて段階的に保障額を減らすことで抑えることができます。「逓減定期保険」は年齢に応じて毎年保障額が減額される保険で、通常の定期保険より保険料は安くなります。
人に言われるままに保険を変更する人がとても多いです。これではせっかくの見直しが台なしです。万が一に備えて保険に入ることは大切ですが、自分の判断できちんと加入を検討しないと、不要な保険料ばかり支払って「保険貧乏」になってしまいます。保険料と生活などバランスを考えて、加入するようにしてください。
教えてくれた人
エフピイブレーン 取締役 石田知美さん
いしだ・ともみ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP。日本FP協会広島支部支部長。http://fp-b.com