広島大で歯科衛生士指導 相見先生/キラリ人
広島大歯学部歯科衛生士
教育研修センター 特任助教 相見 礼子さん
あいみ・れいこ 1983年広島市生まれ。2003年、広島大歯学部付属歯科衛生士学校卒。16年に広島大大学院の「口腔健康科学」専攻修士課程を修了。昨年9月から同大歯学部歯科衛生士教育研修センターで特任助教を務める
歯科衛生士を指導
技術と魅力伝える
「歯科衛生士の魅力を多くの人に伝えていきたい」と、広島市内の歯科医院に勤めながら母校の教育に携わっている。昨年7月、広島大歯学部内に「歯科衛生士教育研修センター」が開設された。厚生労働省からの受託事業で、育児や介護などで離職していた有資格者の復職支援、新人歯科衛生士の技術向上や離職防止を目的としている。「医療機関に限らず、行政や介護保険施設など歯科衛生士の活躍の場は広がっています。気軽に学び直しができるセンターです」と紹介する。現在は2期目のプログラムが始まり、20~50代の受講生20人が熱心に学んでいる。
専門は、歯周病予防など口腔の健康増進に関わる「口腔健康科学」。今までの経歴が指導に生きているという。2006年から6年半、歯科医院と外資系医療機器メーカーに週3日ずつ勤めていた。「現場での経験を積みながら器具の使い方や技術を広める仕事をしていたので、両輪から指導できるのが強みです」とほほ笑む。
今後の目標は「専門性の高い歯科衛生士を多く輩出して、長く患者さんと関われる人材を育成すること」。加えて、海外にも目を向ける。「歯科衛生士という資格がないアジア諸国に、資格を普及させたい。大学などと連携しながら医療水準向上の手伝いができれば」と思いがあふれる。
キラリと輝く3マイルール
★1 初心を忘れない
★2 人とのつながりを大切に
★3 5年10年先の自分をイメージ