桜と味わう テークアウト／ぷちとりっぷ（広島市中区江波周辺）

江波山公園内に店を構えるフランス料理店です。お薦めは「春の行楽弁当」（３２４０円）。カキやサクラダイ、ソラマメなど旬の食材で仕上げています。

旬の食材を詰め合わせた「春の行楽弁当」

メインはかきご飯。地元のカキでだしを取り、タケノコやタマネギなどと炊いています。代表の山口成之さんは「カキは春も旬。産卵に向け栄養を蓄えているので濃厚な味」と笑顔で話します。香ばしい殻付きオマールエビのバジルソース焼きや、蒸してあぶり焼きにし、うま味を凝縮させたサクラダイとサーモン、軟らかくジューシーな国産牛ローストビーフなど、ぜいたくな料理を詰め合わせています。販売は５月５日ごろまで。３日前までに予約が必要です。予算に応じた弁当を作ることもできます（２１６０円～）。

「要望があればシフォンケーキなどのデザート、お茶（各１５０円）も準備します」と山口さん


山小屋風の落ち着いたたたずまい

店は１９００年にしるこや酒を出す茶店として創業。４５年に洋食店となり、７０年ごろフランス料理店になりました。

（津田慎介）

広島のソウルフード「ホルモン天ぷら」をメインに提供する天ぷら店です。使用するのは、広島県産の和牛ホルモンだけ。「下処理でホルモンの臭みをしっかり取っているので、食べやすいと好評です」と店長の鍋島好寛さんは話します。

特製天ぷら粉でさくさくに仕上げる「ホルモンセット　松」。持ち帰りは、たれと唐辛子が付いて１１８０円

ホルモン５種、野菜２種の天ぷらセット「ホルモンセット　松」（１１００円）が人気です。ホルモンは１２種の中からお薦めの取り合わせを店が選びます。この日は、ハラミ、白肉、ヤサキ、センマイ、オオビャク。中でも大腸のことをいうオオビャクは、焼き肉の定番部位。天ぷらにすると軟らかくなってさらに食べやすくなります。韓国産の唐辛子が入ったポン酢ベースのたれとよく合います。

「聞きなじみのない部位を味わうわくわく感を楽しんでください」と話す鍋島さん

鳥の首の薄皮を素揚げした「鳥皮せんじ」（４１０円）は病みつきになる一品。味付けは塩だけで、せんべいのような感覚で味わえます。

（吉本真人）

カカオ豆の選別からチョコレート製造までを一貫して行う工場併設のショップです。クラフトチョコや焼き菓子、カフェメニューを提供しています。使う豆はグアテマラやコロンビア、ベリーズなど中南米の５種類。「豆の状態によって焙煎（ばいせん）時間など細かく調整しています。豆が持つ本来の苦味や酸味が感じられるのが、市販のチョコとの違いです」と店主の住居尚さんは話します。

３０種類以上の中からパッケージを選べる「７インチレコードチョコレート」㊤。「ピアノタブレット」㊦や「カフェモカ」も

レコード形の「７インチレコードチョコレート」（１５６６円）や鍵盤形の「ピアノタブレット」（１０５０円）など、目を引くパッケージも魅力。１９６０年代のイギリス音楽がお気に入りという住居さんがデザインしたチョコが店頭に並びます。

作りたてのチョコレートの甘い香りが漂う店内

クラフトチョコを使う「カフェモカ」（６９３円）もお薦めです。晴れた日には、小さな港が眺められるテラス席でまったりできます。

（吉本真人）