秋の夜　じっくり手作り／ぷちとりっぷ（広島市中心部）

英国の老舗百貨店発祥のリバティプリントの生地をはじめ、毛糸や刺しゅう材料などを扱います。品質の良い素材とともに、洗練されたハンドメードデザインを提案します。

星柄の布と糸（紺とグレー）がセットの「刺し子星づくし」（左）（８８０円）と完成見本

伝統的な手仕事の刺し子は、若い人たちにも浸透しています。「図案に沿って無心で縫い進める作業と達成感に、はまる人が増えています」と店長の森田香織さん。季節の図柄や伝統模様をプリントした布と糸のセット（６６０円～）も販売していて、手軽に始められます。

赤ちゃんの名前や誕生日を刺しゅうできる「ｓｗｅｅｔ　ｂａｂｙ」。１８センチ四方の額付き

ウィリアム・モリスの図柄を使った布で仕立てた洋服

刺しゅうを始めたい人には、升目を埋めるように刺すクロスステッチがお薦め。出産を祝う「クロスステッチフレーム　ｓｗｅｅｔ　ｂａｂｙ」（４１８０円・額付き）など、作った後に飾れるものが人気です。１９世紀の英国人デザイナー、ウィリアム・モリスの図柄を優しい色味で仕上げたオリジナルの布地も好評です。

（難波亮子）

レザークラフト用の材料や工具がずらりと並ぶ専門店です。店舗と教室を共同で運営する、高田ふみ子さんと小島和子さんが、温かく迎えてくれます。革や工具の選び方、扱い方を丁寧にアドバイスしてくれるので、初心者でも安心です。基本の工具と糸が入った「革手縫い工具基本７点セット」（３１９０円）もあります。

名刺入れやペンケースなど、革小物の一例

名刺入れなら、数百円の革の端材でも作れます。慣れないうちは、張りのある硬い革の方がきれいに縫えます。方眼付きの工作用紙などで作った型紙に沿って革を切り、縫い線に合わせて、ひし目打ちで穴を開けます。先の丸い専用の針を使い、ろうを引いた糸で縫い合わせれば完成です。

革で作った籠を手に、笑顔の高田さん

「作りたい物がイメージできたら相談してください」と、高田さん。自分で選んだ一枚の革から、愛着の湧く一点物を作ってみませんか。

（難波亮子）

ネックレスやピアスなどのハンドメードが楽しめる、アクセサリーパーツの専門店です。店長の藤津真理さんは「オリジナルのアクセサリーが安く作れるのが魅力です」と話します。

複数のパーツを組み合わせて作ったレタービーズのブレスレット（左）とハロウィーンのイヤリング

今の時季はハロウィーン用パーツがそろっています。黒猫やカボチャのお化けのチャーム（１個、１９８円～）、ノンホールピアスなどを組み合わせると、かわいいイヤリングが作れます。文字や記号が書いてあるレタービーズ（５０個、１１０円など）と留め具をテグスでつなぐとブレスレットに。伸びるテグスにビーズを通して固結びをすれば、留め具なしでもブレスレットが作れます。

「幅広い年齢層の方にアクセサリー作りを楽しんでいただいています」と話す藤津さん

まずは、作りたいアクセサリーをイメージして、チャームやビーズを選ぶところから始めます。アクセサリーのつなぎ方など、分からないことは店のスタッフに相談すれば、アドバイスしてもらえます。

（宮地佳代）