【片付けの小部屋】親の保険証券、どこにある?
親が亡くなった後の家の片付けについて、考えたことはありますか。実家を片付けた方が、「これは困った」と言われる共通の話題があります。それは、親の銀行印がどれかわからない、何の鍵かわからないものがたくさん出てきた、などです。印鑑や鍵を大事なものとしてひとくくりにして保管していると、どれが何かわからない、いざという時に必要なものが出てこないという状況になりがち。故人に確認することもできないし、口座の凍結や保険金請求の有効期限は迫るしで本当に困ったと聞きました。
以前、お正月に義実家に帰省した際、家や土地の話になったことがあります。義両親がいないところで、夫に「保険証券の場所を聞いておいた方がいいよ」と伝えると、「今、そんなことを聞く必要はない」と言われました。保険金目当てと思われたくなかったのでしょう。しかし、これはちゃんと知っておかないと、あとで本当に困ります。嫁の私から聞き出すわけにもいかないわけで。
私の両親については、保険証券がどこにあるのかを聞いて、メモしたものを私の保険証券ファイルに入れています。聞いただけでは忘れてしまいますから。これ、親が元気なうちに確認しておかないと、余命がわかって聞き出すのはなんだかいやらしくなりますよね。言いづらいというのも当然わかります。だからできれば、親の方から「ここにあるよ」と話題に出してもらえるとありがたいです。家族が集まるときに、お話できるといいですね。
adviser:伊藤オリエさん
片付け整理収納アドバイザー・ライフスタイリスト。
片付けのキーワードは、片付けの先にある理想の暮らし、暮らしの満足度が上がれば人生の満足度も上がる。
Instagram @orie110