【HIROSHIMAおしごと図鑑】-輝くワーキングママインタビュー- タクシー乗務員 編

これまでガソリンスタンドや食品レジといった接客や介護職など、結婚、出産のライフステージの変化によって職を変えてきました。タクシードライバーに興味をもったのは「今までにやったことがない仕事にチャレンジしてみたい」というのが一番の理由です。地元のタクシー会社としてよく知っていたこともあって、インターネットで求人を見つけたときに「新しい自分探しができるのでは」と思って応募。就職活動で重視したのは、一番下の子が中学生なので部活の送迎などをするために土日休みが取れること、福利厚生や研修が充実しているかという点でした。

平日の日中のみの乗務、さらに1年間は時給制。今はコロナ禍のため、歩合制ではなく時給制なのはとてもありがたいですね。フォーブルでは、乗務に必要な二種免許を入社後に会社負担で取得でき、その期間中も給与がもらえます。3人1組で2カ月の研修があり、道や運転技術はもちろん、接客などのロールプレイングなどじっくりと教えてもらえました。先輩方も「わからないことがあったら何でも聞いて」と優しくいつも声をかけてくれます。まだ入社3カ月ほどなので、不慣れなことはありますが、お客様からもとても親切にしていただいています。ありがたいことに差し入れをいただくこともあって、みなさんの温かさに支えられています。

タクシードライバーの仕事は、お客様を迎えに行き指定の場所にお連れすることです。ドライバーになって一番驚いたのが、お客様が想像以上に優しいということです。「女性のドライバーでよかった」と言われることもあります。また高齢のお客様が多いのですが、人生経験豊富な方のウィットに富んだ話はとても楽しいです。

乗務で大事にしていることは、たとえ15分という短い乗車時間でも「楽しかった」「乗ってよかった」と思っていただけるよう、会話選びや心配りをするように努めています。まだまだ経験が足りないですが、お客様の体調やお気持ちになった対応を心がけ、少しずつ笑顔のお客様を増やしていきたいと思います。「もう着いたの？」と笑って降車されるときはやりがいを感じます。また、たまにお客様とお話しして楽しかったことがあると家族に伝えて、みんなでほっこりとした気持ちを共感することもあります。

決して楽な仕事ではないですが、人の優しさや思いやりを常に感じられる仕事だと思います。働き方はさまざまです。興味を持たれたら、まずは職場見学からいかがでしょうか？

Q. 女性ドライバーにはどんな働き方がありますか？
A. 「しっかり働きたい」「子育てをしながら働きたい」といった希望や子育てや家族の介護など状況に応じてシフトを決めています。平日日中のみという働き方ももちろん可能です。気軽にご相談を。

Q. 車の運転は好きですが、道を覚えられるか不安です。
A. 未経験から「道が覚えられない」「知らない道を走るのが不安」と思うのは当たり前。わからないときは素直に「わからないので道を教えてください」と伺っています。何度か走るうちに自然と覚えますよ。