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今こそ考えたい!防災のコト

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夏から秋にかけて特に気をつけたいのが土砂災害。
防災グッズや防災タイムラインについて、学生ボランティアの皆さんと学びませんか。

身のまわりに潜む危険を正しく理解して、 “自分ごと”として認知しましょう!

土砂災害に備える前にまず確認しておきたいのが、私たちの身のまわりに潜む危険!実は広島県が抱える土砂災害警戒区域数は全国でダントツ1位。つまり、土砂災害リスクが日本で1番高いのが広島県。中四国だけで比べてみても、2位の島根県(32,220カ所)を大きく引き離して、広島県には47,706カ所もの土砂災害警戒区域が存在します(令和3年12月時点)。

 

一方、県民の防災意識はどうかというと、昨年8月、警戒レベル4(全員避難)が発令された地域を中心に広島県が調査を行ったところ、土砂災害警戒区域で避難した人は5.7%、洪水浸水想定区域で避難した人は19.8%でした。避難しなかった理由としては「避難しないといけないほど危険だとは思わなかった」という回答が大半で、この回答からも土砂災害・洪水への意識はそれほど高いとは言えません。

 

防災への第一歩は身のまわりの危険を正しく理解して、“自分ごと”と捉えること。日頃から自宅周辺のハザードマップを確認したり、家族で防災タイムラインを作成するなどして、いざという時に備えましょう。

 

 

避難のタイミングをCHECK!

警戒レベル1

お住まいの地域によって警戒すべき情報に気をつけ、天気予報や警報を注視しておきましょう。(例:高潮に関する気象情報、河川の氾濫に関する情報、土砂災害に関する気象情報など)

警戒レベル2

避難に備え、ハザードマップなどで自らの避難行動を確認しましょう。また、ご近所に対しても避難準備を呼びかけるようにしましょう。

警戒レベル3

避難に時間を要する人(高齢者、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難を開始しましょう。その他の方は避難準備を整えましょう。

警戒レベル4

速やかに避難場所へ避難をしましょう。避難場所への移動が危険と思われる場合は、近くの安全な場所への避難や、自宅内のより安全な場所へ避難をしましょう。

わが家の備蓄品は大丈夫? 3の倍数月に定期的な確認を!

備蓄品がセットになったものも市販されていますが、それぞれの家庭によって必要なものや備蓄量は異なります。そこでオススメしたいのが、わが家独自の備蓄品リストの作成。作成後は季節の変わり目(3・6・9・12月)に定期的な見直しもお忘れなく!ライフラインが途絶えた場合、夏場はひんやりタオル、冬場は防寒用カイロなどがあると便利。また、小さなお子さんがいる家庭ではベビーフードの推奨月齢やオムツのサイズも見直しておきましょう。

備蓄品CHECKリスト

防災タイムライン」を作成すれば、家族の人数分必要な目安量がわかります。
防災タイムライン」を作成して、わが家流の備蓄品リストを作ってみましょう。

  • 備蓄品は多めにストックしておき、普段の生活で消費し、買い足す方法「ローリングストック」を実践しましょう。
  • 中身を定期的にチェックしておきましょう。

日頃からハザードマップを家族みんなで確認しておこう

災害時にスムーズに避難するため、あらかじめ近隣の危険区域や避難所、避難ルートを確認しておきましょう。できれば地図上の情報だけでなく、実際に家族で避難ルートを歩いてみることも大切!子連れ・徒歩での避難にかかる時間や道中に潜む危険など、前もって把握しておきたいことが実感としてイメージできます。さらに、災害時に家族が一緒にいるとは限りません。万が一の際、集合場所をどこにするかなどの確認も共有しておきましょう。

あなたの街の危険度は? ハザードマップをチェック!
https://disaportal.gsi.go.jp/maps/?ll=35.353216,138.735352&z=5&base=pale&vs=c1j0l0u0t0h0z0

 

いざという時の避難場所はどこ? 避難マップをチェック!
https://www.gensai.pref.hiroshima.jp/search/

広島大学ボランティア団体アイリスが防災タイムラインを作ってみた。

災害に備えるために、具体的にどのような行動をとれば良いのでしょうか?
スマホで簡単に防災行動が確認できる『Yahoo!防災速報アプリ』の『防災タイムライン』作りに挑戦!

 

Yahoo!防災速報アプリをダウンロードして防災タイムラインを作成!
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/249/bousaitimeline.html?utm_source=freepaper&utm_medium=qr&utm_campaign=20220603-ashitano

1. わが家にはどんな災害リスクが? まずは自宅の危険度を確認!

まずは、地名や住所、家の階数、周辺の河川・谷・崖の有無、同居者について入力。ハザードマップ上の想定危険度が表示されます。

2. 行動開始のタイミングは? 「警戒レベル」の意味もチェック

非常時持出品の点検や避難先・避難ルートの確認など、各家庭で防災行動の確認をするべきタイミングをアプリがお知らせ。平時から準備を整えておきましょう。

3. 同居人数に合わせた 備蓄品の数を確認

同居人の年齢・性別を入力すると、各家庭に必要な備蓄品の分量がわかります。このうち、避難所に持ち出すもの、自宅に残しておくものを整理しておきましょう。

4. もしもの時は? 避難先を家族で共有

土砂災害、洪水、地震…。災害の種類によって、適切な避難先は異なることも。避難所のアイコンをタップすると、対応している災害の種類がわかります。

5. そのほかにできることって?

避難に適した服装は?避難ができない時は?など、避難時の不安や考えられる危険について、アプリ内の防災手帳でくわしく解説。家族で読んで、話し合っておきましょう。

災害に強い社会づくりを目指して。 広島大学ボランティア団体 アイリスの活動

2018年に起こった西日本豪雨災害。甚大な被害を受けた広島では、土砂や床下浸水によって多くの命が失われました。この災害でのボランティア活動をきっかけに「支援を長く続けていくことが大切」と強く認識した学生たちが、ボランティア団体「アイリス」を立ち上げました。現在も東広島市を中心に、各地で復興支援・防災啓発活動を続けています。

 

アイリスは、防災の大切さを多くの人に知ってもらうための写真展や交流イベント、親子向けのワークショップなどを開催。“日常に防災を!”をテーマに、学生や広島県民の防災意識を高め、1人でも多くの人がいざという時に適切な判断・行動をとれるよう、発信しています。さらに、2019年からは福島県の葛尾村とタッグを組み、東日本大震災の現状と課題調査を行った後に、福島の“今”を伝える写真展を広島県内外で開催しています。

 

代表の田中さんは「いつ、どこで遭遇するか分からない災害。自分と大切な人の命を守るために、災害を自分ごととして捉え、一緒に防災について考えられる仲間を増やしたい。今後はSNSやYouTubeでの情報発信にも力を入れていきます」と語ってくれました。

 

SNSで活動報告! @irishiroshima
https://twitter.com/irishiroshima?s=20&t=lBKIiKPFCCmyTOsrxsD8Bw

▲親子向けワークショップでは、防災グッズを釣る“魚釣りゲーム”を通して防災バッグ作りを体験してもらいました(写真左)。ショッピングモールで14日間行った災害写真展(写真右)

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アシタノ編集部

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