【住まいるナビ】~失敗しない家具選びのポイント③~
- 目次
カラーのバランスで 部屋全体の統一感を意識して
お気に入りの家具を買ったのに、いざ部屋の中に置いてみると「なんだか思ってたのと違う」という失敗の原因には、「部屋全体の統一感」という問題もあります。ひとつひとつの家具やインテリアは素敵なのに、部屋全体でみるとなんだかまとまりがなく、落ち着かない…。そんな残念な状況に陥らないためにも、統一感を意識したインテリアのポイントをご紹介しましょう。
部屋の統一感を持たせる方法としては、ベース7:メイン2.5:アクセント0.5のカラーバランスを意識するのがオススメです。
家の中で最も大きな面積を占める壁や天井、床の色が、空間の「ベースカラー」になります。特に壁や天井は空間の雰囲気のベースとなる色なので、白やグレー系などの落ち着いた色味が基本です。そこに、床やドアなどの建具でナチュラルカラーを選ぶことで明るい雰囲気になり、逆にダークカラーを選べばグッと落ち着いた雰囲気になります。
ベースに次いでお部屋の中で大きな面積を占めるのが「メインカラー」です。壁一面の色を変えるアクセントウォールや、テーブルやソファなどの大きな家具、カーテンなどの色がこれに当たり、空間の雰囲気を左右するカラーとも言えます。最近はベースカラーとメインカラーを同色で合わせてすっきりとさせる、ワントーンコーディネートも人気ですね。
そして、最後に考えたいのが「アクセントカラー」です。クッションなどに採用するいわゆる「差し色」で、例えば同じグレー系のコーディネートでも、アクセントカラーが黒なら引き締まって大人っぽくなるのに対して、テラコッタ等のウォームカラーにすれば、ぬくもりのある優しい雰囲気になります。(写真1・2)
▲白とグレーの配色にナチュラルカラーの床。観葉植物のグリーンがアクセントとなり、さわやかな印象に
▲ダークカラーのソファを合わせて、温かみのある空間ながらシックな雰囲気に。階段や窓枠、家具の黒がアクセント
家全体の統一感は考えたいが、家族で好みが違う、他にもやってみたいテーマがあるなど、一つの家の中でバリエーションを持たせたいときは、部屋ごとに統一感を考えればOKです。例えば、LDKは家族や来客がくつろげる明るくナチュラルな雰囲気に。寝室はリラックスできるように少し暗めのトーンで。子ども部屋は元気をもらえるようなビタミンカラーを取り入れて。そんな風に空間ごとの住み分けを考えれば、家族の好みを反映しやすくなります。
壁や床、天井などは、家を建てるときや購入するときでないとなかなか変更はできないものです。新居を検討するときは、実現させたいインテリアスタイルをイメージしながら、慎重に選びたいですね。またその一方で、家具やファブリックは暮らしながらでも変えていけるもの。壁や床など、気軽に変えることが出来ないと思っているベースカラーやメインカラーも、ラグやカーテン・クッションを変えることで、雰囲気はかなり変わります。季節や気分で、気軽に変化を楽しむのもいいですね。
お話を伺ったのは…
インテリアショップ IKUS FURNI&COO
アドバイザー 棚倉あゆみさん
リフォーム営業の経験を持ち、間取りに合わせてインテリアを提案。
住まいのプランにちょうどいい、家具の選び方をお伝えします。
IKUS FURNI & COO
東広島市西条土与丸4-3-31
TEL:082-422-7870
https://goo.gl/maps/iW9JpPHhv4kp6jCK6