【片付けの小部屋】モノの家は本当にそこで正解?
皆さんからよく聞く「せっかく片付けてもすぐに散らかってしまう」というお悩み。原因はずばり、モノをしまう場所=モノの家が決まっていないから。「とりあえず」と空きスペースに片付けていませんか。お片付けに伺った先で、「なぜここに?」と聞くと、「なんとなく」というはっきりしない答えが返ってきます。
モノの家の決め方には二つポイントがあります。一つは、使う場所にしまうこと。例えば化粧をリビングでするなら、化粧品は鏡台ではなくリビングに置く方が便利ですよね。
とはいっても、「それを収めるスペースがない…」ともよく聞きます。そこで二つ目のポイントは、使用頻度で収納場所を見直すこと。食器洗い用スポンジはシンクで使うモノなので、ストックもシンク下に収めたいところ。でもそのスポンジの交換頻度は?私は熱湯で煮沸消毒するので、交換は年に1回程度。頻度が低いので、シンク下というゴールデンスペースではなく、掃除道具などを収めるキッチンの収納棚に置いています。使用頻度の低いモノを移動させることで、使用頻度の高いモノを置くスペースが生まれます。
モノの家が決まるとモノを戻しやすくなり、散らかりにくくなります。我が家のモノは一つひとつの家が決まっていて、理由もはっきりしています。片付けが数分で終わるので、出かける前や寝る前に簡単に済ませられるのです。
「どこにしまおうかな」というモノが現れたらチャンス!モノの家を見つけてあげてください。
adviser:伊藤オリエさん
片付け整理収納アドバイザー・ライフスタイリスト。
片付けのキーワードは、片付けの先にある理想の暮らし、暮らしの満足度が上がれば人生の満足度も上がる。
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