【アンガールズ山根良顕のPAPAっと育児】第2回 楽しいお手伝いにノリノリの娘と、のせられる僕。
1、2年前から、娘がお手伝いにハマってます。料理を運ぶ、お風呂掃除、洗濯物をたたむ…。大人がすることを何でもマネしたい年頃なのかも。それに娘は、やさしくてかっこいいCAさんに憧れていて、同じようなサービスをやってみたいようです。
娘がお手伝いにノリ気の時、僕たち親は全力で参加します。先日の夕飯では、レストランにお客さんがやってきた設定で、娘がウエイトレスで、奥さんがお客さん、僕は料理人。娘は役になりきって、奥さんに「お味はいかがですか?」とノリノリで聞いてました。僕もテンションが上がって「今日のお客さん、喜んでましたよ〜!」と娘に言って楽しみます。コントの経験が役に立つ瞬間(笑)。娘をノせてお手伝いしてもらうつもりが、いつの間にか僕の方がノせられてます。
子どものお手伝いって、時間にも心にも余裕がないと頼めないですよね。失敗することもあって、かえって時間や手間がかかるリスクがあるので。でも、娘は「やりたい!」とうずうずしているから断るのも申し訳ない。だからこちらに余裕がない時は、お箸を並べたり、テーブルを拭いてもらったり、やってほしい簡単なお手伝いをしてもらいます。些細なことでも時短になって本当にありがたいので「助かるわ〜」と言うと、とてもうれしそうです。そういえば、娘がまだ小さい頃は抱っこして階段を降りていたんだけど、ふと一人で降りてくれた日がありました。「歩いてくれて助かるわ~」と言うと、それ以降は自分で歩いて階段を降りてくれるように。親の役に立てた、かっこいい自分になれたことがうれしかったんでしょうね。「助かるわ~」は、子どもをノせる魔法の言葉かも。いや、大人だって言われたらうれしい言葉ですよね。
お手伝いといっても今は遊びの延長で、すぐに何かの役に立つものではないかもしれない。いずれはこちらから頼んでも「やだ」ってなっちゃう日が来るかもしれない。でも、今の「やりたい」という気持ちは可能性を秘めていると思うので、娘の気持ちにはできる限り応えていこうと思ってます。楽しみながら、人の役に立てる喜びとか、家族の一員としての役割とかを感じてくれたらいいなぁ。
娘が4歳の頃は、ゆで卵を作るお手伝いにチャレンジ。大人にはわかりきっている作業でも、子どもにとっては新鮮で楽しいみたい。
アンガールズ 山根良顕
お笑い芸人。1976年生まれ、広島市安佐南区出身。2000年、田中卓志とともにお笑いコンビ・アンガールズを結成。現在は7歳の娘のパパ。趣味は野球観戦、ラジオ・ポッドキャスト鑑賞、筋トレ。
Instagramアカウント @ungirls_yamane