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【住まいるナビ】家具の素材とメンテナンス①

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温もりを感じるやさしい素材感
⻑く愛される「木」の魅力

家具の素材にはいろいろありますが、代表格は「木」でしょう。今回は木製家具の種類と特徴についてお話しします。

無垢材と突板

木製家具に使われる素材には、無垢材と突板があります。無垢材とは木そのものを必要なサイズに切り出して素材にしたもの。突板は木を0.2〜0.3ミリメートルの厚さでスライスしたものです。基材に張り付けることで、家具の材料として使われます。

 

無垢材の魅力はなめらかな質感や触り心地の良さ、一つとして同じもののない年輪や微妙な色の違いといった素材感(写真①③)。さらには年月を重ねるほど風合いを増していく「経年変化」を楽しめることです。メンテナンスをしながら使えば、一生ものとして⻑く愛着を持って使うことができるでしょう。ただ、生きた素材だけに、反ったり割れたりするケースがあるほか、突板家具に比べて重く、少し値が張ることが多くなります。

 

逆に、突板の魅力は軽さとお手頃感(写真②④)。合板や木製チップを圧縮してつくる基材は比較的軽いものが多く、家具にしたとき取り回ししやすいというメリットがあります。突板を貼る技術も進化しているので、無垢材と比べてお手頃な価格で木目の美しさを取り入れられることもポイントです。ただ、傷に弱く経年劣化しやすいため、無垢材のように、⻑く使用するのは難しいかもしれません。

どちらも木目を感じられる美しい仕上がり。遠目には見分けがつきにくいケースも

 

無垢材は側面まで木目の連続性があるのに比べて、突板の側面は表面とは別物になるケースが多いです。

 

オイル仕上げとウレタン仕上げ

無垢材の家具の仕上げとしてよく目にするオイル仕上げとウレタン仕上げがあります。オイル仕上げは植物性のオイルを家具の表面にしみこませるもので、塗膜をつくらないので木は呼吸を続け、手触りまで生かすことができます。一方、ウレタン仕上げは家具の表面をウレタン樹脂で覆うので、表面が少しツルっとした印象に。その分、汚れや水をはじきやすく、汚れたらサっと拭くだけでOK。メンテナンスしやすいというメリットもあります。また、クリアタイプだけでなく、黒・白・濃茶など、色のついた樹脂でムラのない仕上げにした家具もあります(写真⑤)。ただ、ウレタン仕上げは⻑年使っているとどうしても塗装が剥げてしまい、そうなるとご自宅でのメンテナンスは難しくなってしまいます。オイル仕上げの場合は、こぼしたらすぐ拭くなど注意は必要ですが、コップの輪染みなどができても自分でメンテナンスできるので、⻑い時間をかけて育てていける家具とも言えますね。

その他、樹種の違いや異素材との組み合わせなど、素材の選択肢が豊富な木製家具。使う場所やシーンに合わせて、上手に選びたいですね。

お話を伺ったのは…

インテリアショップ IKUS FURNI&COO広島
アドバイザー 横屋 睦実さん

心地よい音楽をかけて、ゆったりと家具をお試しいただいています。
お部屋のカラーやレイアウトに合わせてご提案をいたします。

IKUS FURNI & COO 東広島ショールーム
東広島市西条土与丸4-3-31
TEL:082-422-7870

IKUS FURNI & COO 広島ショールーム
広島市安佐南区西原9-6-10
TEL:082-554-0382

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