読書日和/『それいけズッコケ三人組』『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』
心に残る思い出の一冊を、書店員たちに挙げてもらうコラムです。併せて、売れ筋ランキングや話題の新刊も紹介します。
思い出の本 作・那須正幹 絵・前川かずお 『それいけズッコケ三人組』
サンタがくれた本 夢中に
(ポプラ社文庫)660円
私は田舎の生まれで、小学生時代は学校から帰ってはすぐに家を飛び出し、野山を駆け巡るという毎日を過ごしていました。そんな私の将来をサンタさん(両親)は心配したのか、毎年おもちゃだったクリスマスプレゼントがいつからか本に変わりました。その初期にもらった本が「それいけズッコケ三人組」です。
当初、私はクリスマスプレゼントがプラモデルから本に変わった事をとても残念に思っていましたが、気まぐれに読んでみると「面白い!引き込まれる!」と夢中に。その後、サンタさんこと両親に「新刊を早く!」とせがむようになるなど、すっかり読書のとりこになりました。
1978年からスタートしたズッコケの初期シリーズは、2004年に刊行された50巻目「ズッコケ三人組の卒業式」で完結。その後、新シリーズ「ズッコケ中年三人組」が発売されるなど、大人になった今でも楽しめる作品です。
話題の新刊 石井哲代、中国新聞社 『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』
うまく老いる極意を紹介
(文藝春秋)1540円
尾道市の山あいの町で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける、パワフルなおばあちゃんの長生き秘訣(ひけつ)本です。新聞やテレビで多数紹介されるなど、広島で大人気。おばあちゃんの「長生きできる八つの習慣」「生き方上手になる五つの心得」「私らしくいる為(ため)の五カ条」など、うまく老いる極意が満載です。
先月のベストセラー 啓文社調べ(2/1-2/28)
- 第1位
-
102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方(石井哲代、中国新聞社/文藝春秋)
- 第2位
-
小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本(小杉拓也/ダイヤモンド社)
- 第3位
-
日本史を暴く(磯田道史/中央公論新社)
- 第4位
-
ぼけの壁(和田秀樹/幻冬舎)
- 第5位
-
安倍晋三回顧録(安倍晋三/中央公論新社)
啓文社 コア神辺店
ショッピングモール「フレスポ神辺モール」の1階にある福山市北部最大級の書店です。専門書や雑誌、児童書、コミックなど品ぞろえ豊富。文具や雑貨コーナーも充実しています。モール内にはフルーツサンド専門店や子どもの遊技場、自主学習スペースなどもあり、親子連れで出掛けるのにぴったりです。
- 住所
-
福山市神辺町川北1533 フレスポ神辺モール内
- 電話
-
084-962-3939