【ものづくり現場リポート】vol.1 タカオ株式会社の大型遊具ができるまで | アシタノ メインコンテンツにスキップする

【ものづくり現場リポート】vol.1 タカオ株式会社の大型遊具ができるまで

この記事をシェア

身近な公園のあの遊具が、実は広島で作られていた!?遊具や景観施設などを一貫して自社工場で製作する「タカオ株式会社(福山市)」で、細部にわたる強いこだわりを聞いてきました。

晴海臨海公園(大竹市)

中央公園 昭和の町(大分県豊後高田市)

▲屋根部分に「昭和の町」のシンボルであるレトロな車が。実はこれもタカオで作られ、本物を忠実に再現したこだわりのもの。

01 . まずはデザイン&設計! この街の人々は、どんな遊具を求めてる?

遊具の新設は、行政のコンペから始まることがほとんど。遊具のほか、休憩所や日陰、健康器具など、各世代の人がどんな公園を求めているのかアンケート調査を行い、ニーズに合った遊具を企画します。中でも、タカオの遊具の特徴は「地域性」。工場地帯である大竹市の晴海臨海公園では、ロボットをモチーフに設計。まるで工場の中で遊んでいるようなワクワク感が演出されています。

02. 最先端の機械と職人の技を融合して 世界に一つだけの遊具を作り上げる

パーツ加工、溶接、塗装、組み立てと、それぞれの工程に分かれた自社工場には最先端の機械がズラリ。スケールの大きい遊具を作るだけあって、工場の大きさも特大!パーツを機械加工した後は、人の手によって緻密に仕上げられていきます。タカオで作られる遊具はほとんどがオーダーメイド。例えば、子どもに大人気のローラーすべり台は遊具によって角度やカーブといった仕様が異なります。新しい遊具を作る度に、ローラーひとつ一つの仕様や製法を精査し、安全に遊べるものへ組み立てられているのです。

03. 安全かつずっと美しい遊具を目指して 業界屈指の技術で仕上げ作業!

塗料を付着しやすくするための作業や、表面の油脂を取り除く下地処理を済ませたら、塗料を吹きかけ、オーブンのような機械で焼き付け。表面の滑らかさを維持し、塗装の剥がれをなるべく長期的に防ぐため、素材選びも重要なポイントです。さらに、遊具にのぼるためのステップには強靭な処理を行い、見た目での劣化を防ぐためにあえて塗装をしないなど、隠れたこだわりもタカオ遊具の魅力の一つです。

04. いよいよ現地で組み立て。 “夢”をのせたトラックで据付けへ!

最終工程まで進んだ遊具は、現場での設置も自社で行います。まずはパーツ同士の不具合を確認するために工場で仮組みを行い、最終検査に合格したらようやく出荷。各パーツごとに分けて公園まで搬送し、大きなクレーン車で組み立てていきます。こうしてようやく、みなさんが安全に楽しめる遊具が完成!心から楽しそうに遊びまわる子どもたちの笑顔が、タカオで働く人々のやりがいに繋がっているそうです。

Interviewer memo

幅広い年代やさまざまな特性を持つ子どもたちが、誰でも快適に、安全に遊べるように…。タカオの遊具には、そんな作り手の想いがあふれるほど込められています。心からワクワクする設計・デザインと、それを実現させる高い技術力は、世界中の遊具メーカーでもトップクラスだそう。いつも使っている遊具がどんな想いから作られたのか、想像しながら遊んでみてください。

この記事を書いた人

アシタノ編集部

関連タグ

関連記事一覧

TAG LIST