【住まいるナビ】家具の素材とメンテナンス②
空間に変化と遊び心を加える「皮革」「布」製家具の存在感
家具の素材として、「木」に次いで注目したいのが「革」と「布」です。豊かな表情、ニュアンスのある素材で、お部屋の中でも主役級の存在感があります。
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深みのある革素材~本革と合皮
革製家具の素材は、動物の皮を加工した本革と、布地にポリウレタンや塩化ビニールなど合成樹脂を塗って作られる合皮に大別されます。
本革の最大のメリットは経年変化で風合いの変化を楽しめること。大切に使われた本革家具は、年を重ねるにつれて使い込まれた味わいが増していきます。天然素材で実は通気性や吸湿性もあるため、夏でもサラッと蒸れにくく、冬でも人の体温にもなじみやすく、ほどよい温もりで体を包んでくれます。染料を使って皮本来の風合いを残しつつ深みのある色に仕上げたものや、顔料で均一な発色かつ強度のある仕上がりにしたものもあります。ただ、水には弱いので、溜まったホコリの湿気も天敵。こまめに乾拭きし、年に1回くらいは保湿のためにオイルを使うのがオススメです。
一方合皮のメリットは、本革に比べてお手頃な価格設定とカラーバリエーションの豊富さ、さらにはお手入れの手軽さでしょう。ただ基本的には通気・吸湿性はなく、年月を重ねると表面がひび割れたり、よく座るところが破れたりするケースもあります。何年くらい使いたいのか、家族構成やライフステージ、ご家族の考え方も加味して選びたいですね。
スタイルのある空間に黒いレザーソファが映えるコーディネート
進化した合皮素材は質感や手触りにもこだわった納得の仕上がり
色柄・質感も豊かな布素材
布素材は見た目や肌触りが柔らかく、優しい風合いが人気です。ソファやチェアの張地として使われるケースが多く、色柄のバリエーションが豊富。お部屋の雰囲気に合わせて、さまざまな表情を加えてくれる頼もしい存在です。また、カバーリングタイプの家具を選べば、お部屋の雰囲気を変えたいときにも、カバーだけを変更してイメージ一新、ということも可能ですね。
デメリットとして「布製は汚れが心配」という声をよく聞きます。全部外して洗濯ができるカバーリングタイプなら、より安心ですね。最近では、ペットの爪も入らないような細かい織り目の布製品もあるほか、購入後の対策として汚れを防止するスプレーなども進化しているので、併せて検討してみるのも良いかもしれませんね。
お部屋の中心的な存在として、空間の雰囲気を左右する家具たち。風合いも触り心地もさまざまなので、ぜひ実物に触れながら、じっくり吟味して選んでください。
人気のキッチンスツールは、生地感や色柄など、自分だけのお気に入りの張地で
光沢のある張地の素材がひときわ存在感を放つハイバックソファ
お話を伺ったのは…
インテリアショップ IKUS FURNI&COO東広島
アドバイザー 林 莉子さん
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