【ものづくり現場リポート】vol.8 トーホー株式会社のトーホービーズができるまで | アシタノ メインコンテンツにスキップする

【ものづくり現場リポート】vol.8 トーホー株式会社のトーホービーズができるまで

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G7広島サミットのパートナーズ・プログラムで岸田首相夫人から各国リーダーの配偶者へ贈られたことで一躍話題となった「アイコビーズ」。高品質な最高級ビーズであるアイコビーズを生み出したのが広島にあるトーホーです。ザ・広島ブランドとして認定されている「TOHO BEADS」は広島が世界に誇る高い技術によってつくられていました。

01. 独自技術により色調整等を行い ビーズの基本となる「原管」を製造

ガラス原料となる砂や着色原料を独自の配合で調合し、1300度の高温で溶解。形成炉からガラスを引っ張り出す「管引」により、さまざまな色のガラス管「原管」ができ上がります。トーホービーズの大きな特徴のひとつは「穴」。ビーズの穴が大きいと何度もテグスや糸を通すことができ、作品のアレンジがしやすくなります。また、穴の形状は丸だけでなく三角や四角もあり、これによって輝きに変化が生まれます。

02. ガラスの管を切断・そして元焼工程へ 工程ごとの丁寧な品質管理も欠かせない

原管を高速回転する刃物で均一にカットすることで、およそのビーズの形になります。その次に行うのは「元焼工程」。筒状のビーズの角をとり丸くするため、700度位の回転炉で加熱。その時墨粉を混ぜることでビーズ同士の付着や穴がつぶれることを防ぎます。洗浄し、さらに加熱を行い艶をだすと次の工程へ。また、すべての製造工程では品質管理も同時に行い、最終的には職人がしっかりと目で確認することで品質が保たれているそうです。

03. 原管の色×二次加工により 多彩で美しいビーズが完成!

ビーズの色は、ガラス自体の色に加え、二次加工でさまざまな色を掛け合わせることで決まります。トーホービーズに無数の色があるのはこのため。出したい色や発色に応じて、「着色」「玉虫」「メッキ」「ラスター・オーロラ」などの加工を表面や穴の内側に施し、一度、または数回繰り返すことで多彩な色になります。美しく使いやすい高品質なビーズは、職人の丁寧な仕事ぶりの結果です。

04. 世界中にファンの輪が広がるトーホービーズ オープンファクトリーも開催予定

昨年のオープンファクトリーの様子

 

平和を願う「ピースリング」のワークショップも不定期開催

 

トーホービーズのファンは世界中に広がり、それを目当てに広島に来る方もいるそう。世界に誇る職人技術によりさらに誤差が少なく均一な「アイコビーズ」を使った「ORIZURUブローチ」は毎月50個限定でネット販売中。また、好評の年1回の「オープンファクトリー」を11月に開催予定。今回、紙面で紹介した製造工程を目の当たりにできる貴重な機会を活用してみては。

Interviewer memo

帯留めなど和装の装飾品から始まったトーホーのビーズ製品。民族衣装などでもよく使われ、高品質なトーホーの製品は各国で愛されています。詳しく紐解くと、ホモ・サピエンスの歴史とも密接な関係があるというビーズの歴史。知れば知るほど奥深く、もっと知りたい!と思わされる世界観がありました。

 

オープンファクトリー(9/11〜申込開始)
詳細はこちらから
↓↓↓↓
http://www.toho-beads.co.jp/

 

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アシタノ編集部

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