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【アンガールズ山根良顕のPAPAっと育児】第14回 「豚みたいにかわいいね」という感性も大切に

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自身のSNSやYou Tubeチャンネルなどで育児記録を発信し、チャイルドカウンセラー※の資格も持つアンガールズ山根良顕が育児中に感じるあんなこと・こんなことを綴ります。
※(一社)日本能力開発推進協会

子どもの感性に驚かされ、困ったり妙に納得したりすることってありませんか?昔、娘が「ママは豚みたいにかわいいね」と言ったことがありました。あ然としましたが、考えてみると、アニメでは豚はかわいく描かれていますよね。「豚みたい」という表現は、娘としては「かわいい」という誉め言葉。理解はできたんですが、その例えは嫌がる人もいるということを一応教えました。

 

でも、「豚みたいにかわいい」という感性をなかったことにするのももったいない気がします。子どもが素直に感じたことを、大人の常識ですべて覆い隠さなくてもいいんじゃないかな。親の「これはいい」「よくない」の判断は、子どもにそのまま引き継がれますよね。だから素直な感性をいったんは受け止めてやりたいと思います。これから先、娘はいろいろな経験を通して「気を遣う表現」を覚えていくはず。でも心のどこかに「豚みたいにかわいい」みたいに素直な感性を残して、伸ばしてもらいたいなぁとも思います。

 

ある日、娘とスーパーに行った時のこと。僕より年上に見える店員さんを指して「あのお姉さんに聞いてきて」と娘に言うと、なんと「お姉さんじゃないじゃん」と娘。あれはヒヤっとしたなぁ…。本人に聞こえたら失礼だから「ちがうよ」と教えたいけど、やりとりをヒートアップさせたくないからその場で話を広げづらい。とはいえ「そうだね、おばさんだよね〜」とも言えないし、家に帰って「あれはね…」と改めて話すとお説教みたいになりそう。大人にとっての建前をどこまで教えるか、困りました。

 


 

娘は今、ママと二人でオーストラリアに留学中。言うことを聞かないこともあるみたいで、ママが「このままだとオーストラリアにいられないよ、日本に帰る?」と言うと、「ママはそんなことしないでしょ」ってあしらわれるらしいです。小さい頃は「お人形さんが“お風呂に入ったほうがいいんじゃない?”って言ってるよ」って言うだけで素直に聞いてくれたのに!大人にとって都合の良い嘘をつきながら物事を進めてきた過去とは違って、最近はそんな大人の嘘が通用しなくなってきています。これも成長ですね。

 


 

娘は、チアリーディングや勉強は、僕たちが言わなくてもできるようになるまでやり続けます。これはママに似てるところ。僕だったら、できない現状をそのまま受け入れて、練習をやめちゃうタイプ。大人になると思い通りになることってあまりないから、現状を楽しんだり幸せだと感じたりする方が得策だと思うのが僕の処世術なんです。向上心がないと思われることもあって、娘が僕に似なくてよかったと思うことです。

 

娘なりの感性や考え方に驚いて、訂正しながらも娘らしさを大事にしてほしいとも思います。反抗的な態度に成長を感じてうれしくなったり、お友達にそんな態度を向けてないか心配してみたり。
いろんな気持ちを経験させてもらってるなぁ。

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アンガールズ 山根良顕

お笑い芸人。1976年生まれ、広島市安佐南区出身。2000年、田中卓志とともにお笑いコンビ・アンガールズを結成。現在は8歳の娘のパパ。趣味は野球観戦、ラジオ・ポッドキャスト鑑賞、筋トレ。

 

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この記事を書いた人

アシタノ編集部

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