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娘の進学希望に反対の家族/蝶子のおしおき部屋

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CUE編集室ご意見番・蝶子
CUE編集室のメンバー。人生の荒波をくぐり抜け過ぎて、ドSキャラに。蝶子の「おしおき部屋」では、読者のお悩みに愛のムチ(?)でお答えします。

娘の進学希望に反対の家族
長女が「理系に強い私立中学校に進学したい」と言い出し、家庭内がもめています。夫やしゅうとめは「女の子なんだし、別に理系でなくても」とか「公立でいい」などと言って反対します。(40代、女性)

「女の子なんだし…」という言葉にカチンときますね。何なの、リケジョという言葉さえもう古い時代に!あなたの家庭内では当然のように「性差別」があるのでしょうか。女性が社会の中で依然として不利な状況にあると指摘し、話題になった社会学者・上野千鶴子さんの東京大入学式での祝辞を思い出します。上野さんによると、「しょせん女だから…」というような言葉で女性のやる気をそいでしまうことを「意欲の冷却効果」というそうです。
思い返せば、母は幼かった私に「女性は平凡に結婚して、家で子育てをするのが一番」と言い聞かせていました。高校生ぐらいになると「そんなの時代錯誤」と鼻で笑っていたものの、大人になってから母の刷り込みが強力だったのに気付きました。自分の価値観が時代とマッチしているのかよく考えて物を言わないと、子どもの足かせになってしまうと考え込んだものです。私立か公立か経済的な問題もあるでしょうが、あなたが娘さんの味方になってあげてください。「理系に男も女もない!あなた自身の人生を生きなさい」と。よろしくて!

 

あなたにお薦めの本
文学や政治などの道で第一線を走る女性12人と上野千鶴子さんとの対談集。東日本大震災後の社会や政治について語り合う中で、女性の管理職や政治家などリーダーが育たない現状や変わらない性差別も話題に上ります。女性の力が今以上に必要だと実感する一冊です。
上野千鶴子著「ニッポンが変わる、女が変える」(中央公論新社)

 

上野千鶴子著「ニッポンが変わる、女が変える」(中央公論新社)

この記事を書いた人

蝶子(メディア中国)

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