資産負債総括表で家計管理/お金のマネジメント
家計・お金に関する質問にファイナンシャルプランナーの石田知美さんがお答えします
Q.老後の生活資金に不安を感じます。私も夫も計画的にお金をためるのが苦手で、家計簿を付けたこともありません。ずぼらな私たちでもできる、家計を管理するための方法はありませんか。
資産負債総括表で家計管理
老後の資金について女性からの相談が増えています。老後が近い方だけではなく、20、30代の若い世代の方からの相談も多く、将来に備えるために家計管理の必要性を感じているのでしょう。
家計管理の基本は家計簿を付けることですが、「毎日忙しくて家計簿を付けられない」という方にお勧めしたいのが、「資産負債総括表」を活用した家計の管理です。家庭の「総資産」の金額から家計の状態を管理する方法になります。これにより、現在の資産や負債を把握でき、将来の生活設計の見直しなどに役立ちます。
現在保有している金融資産、負債、実物資産(不動産など)を記入し、前回チェック時と比べてどのくらい増減しているかを確認します。金融資産の増減を知ることで、家計の中で使えるお金の目安が分かり、無駄な支出が抑えられます。毎月記入するのが望ましいですが、苦手な方はせめて半年に1度は記入しましょう。資産負債総括表を完成させ、定期的にチェックすることで、自分の資産が健全かどうか確認できます。「知るぽると(金融広報中央委員会)」のサイト(https://www.shiruporuto.jp/public/check/skill/shisan_kanribo/)から、エクセルの表を無料でダウンロードできるので、活用してください。
教えてくれた人
エフピイブレーン 取締役 石田知美さん
いしだ・ともみ 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP。日本FP協会広島支部支部長。http://fp-b.com