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速読で脳を活性化/豊かな暮らしに+α

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速読で脳を活性化
まだまだ残暑が続くこの時季、冷房の効いた部屋での過ごし方として読書がお勧めです。今回は内容を理解しながら読み進める速さをアップさせる「速読」のこつを、速読インストラクターの藤井康之さん(広島市中区)にレクチャーしてもらいました。「脳トレ」としても注目される速読を訓練することで脳が活性化され、理解力、記憶力、集中力などの向上も期待できます。
「文節を瞬時に理解」を重ねる
速読は、「読むのが速い」だけではなく「熟読しているのに速く読めるようになる」という技術です。特別な才能は必要なく、文字を見てその意味を思い出す作業なので、トレーニングを積めば誰でも習得できます。例えば、「机にバッグを置く」という言葉を見たとき、頭の中では一字一句を読んでいますが、目は意味の単位である文節を捉えているので、瞬時に意味が理解できるはず。このように複数文節を瞬時に理解するための訓練を積み重ねながら読書を行うことで、速読できるようになります。
大切なのは、文字を素早く追うことができるように、目に入った物をすぐに理解するための「脳の処理速度」をアップさせ、「見る力」を鍛えること。簡単なトレーニングで、脳の処理速度も見る力も上がります。
取材時にCUE編集室スタッフもトレーニングを体験。1分間に読むことができる文字数をトレーニング前後で比較したところ、トレーニング前の615文字に対して、トレーニング後は1300文字にアップ。高速のパラパラめくりや目の運動、その他脳の活性化に良いとされるクラシック音楽を3倍速で聴くなど、目と耳からの刺激で脳の処理速度が上がったことを実感できました。

\Let’sトレーニング/
速読の訓練として、自宅でも簡単にできる初心者向けトレーニングの一例を紹介します。

高速でパラパラめくり
まず最初のトレーニングとしてお勧めなのが、脳の処理速度をアップさせるという訓練。文字が認識できないくらいの速さで、本をパラパラとめくりながらページを見続けます。文字を読み取る必要はありません。1分程度続けることで、脳の処理速度を上げる訓練になります。読書をする前はもちろん、仕事や勉強をする前に行うと作業効率が上がります。DSC_0877.jpg

気軽にできる眼筋ストレッチ
次にお勧めのトレーニングは眼筋のストレッチ運動。視野の端に写った物を認識する能力を向上させることで、読書の速度を上げる効果があります。両手の人さし指を目の高さまで上げて左右方向に離していき、視野の端にぎりぎり入るぐらいの位置まで移動します。そして顔の向きは正面で固定したまま両目だけを動かして左の指を30秒間見ます。同様に右指も見ます。
次に両手の人さし指を上下に広げて、顔を正面に向けたまま上目遣いで上の指を30秒間見ます。同様に下の指も見ます。
歯磨きをしながら洗面台の鏡の四隅に視線を移動させるのも、気軽にできる眼筋ストレッチとしてお勧め。コンタクトレンズは外して行いましょう。

POINT!
読書の前に、タイトルや帯、目次、作者の言葉(前書き)などを先に読んでおくと、事前に取り入れた情報によって勘が働き、読解力が上がります。

教えてくれた人
速読を活用することは脳の活性化につながります。物事への理解速度が速くなることで、料理などの家事にかかる時間が短縮されるなど、さまざまな場面での能力向上が期待できますよ(速読インストラクター Waiwai Space 藤井康之さん)

〈取材協力〉Waiwai Space 広島市中区鉄砲町5-2 ティービル402 082-962-2545

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