広島市中心部で日本酒の飲み比べ／ぷちとりっぷ

広島市中心部で乾杯
多彩な日本酒 飲み比べ
大吟醸酒や純米酒、にごり酒など多種多様なジャンルがある日本酒。それだけに、飲み比べをする楽しさも味わえます。今回は、気軽に通える日本酒専門店を紹介。今の時季は、温度によって味わいが変わるかん酒もお薦めですよ。

名物の「出汁巻き卵」（右上）。「鯖サンド」（左上）はレモン果汁でさっぱりとした味付け

料理とのペアリングを提案
「藤本屋」は、利き酒師や日本酒学講師の資格を持つ藤本順子さんが2018年に開いた店です。広島の地酒を中心にそろえ、日本酒と料理のそれぞれの良さが引き立つペアリングを提案。中でも、米のうま味がしっかり感じられる「賀茂鶴 広島錦 純米酒」（東広島市）や、酸味とこくが調和している「千福 神力生酛純米無濾過原酒85」（呉市）は、料理にもよく合うそうです。「出汁巻き卵」や「鯖サンド」などと一緒に味わって。

藤本屋
広島市中区上八丁堀7-8 中友ビル2階
営業時間／11：30～18：00、金・土曜は20:00まで
定休日／日・月曜、祝日
082-221-2618

「漬けマグロ」（右下）や「お漬物盛り合わせ」（左下）などが看板メニュー

北海道から九州まで150種
小畠誠史さん、絢さん夫妻が仲良く切り盛りする「こびと」は、日本酒と焼酎に特化したバーです。日本酒は、北は北海道から南は鹿児島まで約150銘柄を用意。「梅津の生酛（きもと）『笊（ざる）』（鳥取県北栄町）は、火入れをしていない生原酒を特別に仕入れています」と誠史さん。瓶内発酵しているにごり酒で、口に含むとまろやかな酸味が感じられます。地元食材を中心に使う料理は「お酒の味が引き立つ」ものばかり。仕込みに3日以上かける「漬けマグロ」は、ぜひオーダーしたい逸品です。

こびと
広島市中区鉄砲町8-24 にしたやビル2階
営業時間／16：00～24：00
定休日／不定
080-1900-7634

時間制で利き酒し放題
　2019年4月にオープンした「SakeBank HIROSHIMA」では、気軽に利き酒ができます。大型冷蔵庫には約100本の銘酒がずらり。飲みたいお酒を取り出して自ら注ぐという珍しいシステムです。30分や60分などの制限時間内で何杯でも飲み比べができ、フードやドリンクを持ち込めるのも特徴。店内には酒かん器もあり、自分好みの温度にかんをつけることができます。

店主の尼田哲也さんがかん酒に薦めるのは、ハニーウイスキーを思わせる味わいの「開春 25BY生もと山口 純米火入原酒」（島根県大田市）

SakeBank HIROSHIMA
広島市中区立町5-2 キャッスル立町2階
営業時間／17：00～24：00（LO23：30）、土・日曜、祝日は14:00〜
料金／30分1200円、60分1800円など
定休日／月曜（祝日の場合は火曜）
082-248-4577