絶品！博多「うまかもん」／ぷちとりっぷ（ＪＲ広島駅周辺）

１９７４年創業のめんたいこメーカー・やまやコミュニケーションズ（福岡市）が運営するもつ鍋専門店です。佐賀の「いかしゅうまい」や熊本の馬刺しなど、九州の郷土料理もサイドメニューで提供しています。

看板料理の「博多もつ鍋」（１人前１５８０円～）は、スープを「あごだし醤油（じょうゆ）」と「こく味噌（みそ）」の２種類から選べます。もつは国産牛の小腸を使い、１切れ３．５センチ超の大ぶり。ぐつぐつ煮立った鍋から口に運ぶと、クリーミーな甘味が広がります。適度なかみ応えとぷるぷるの食感がやめられなくなります。

冷凍保存せず工場から直送の新鮮な「できたてめんたい」（７８０円）が一推しです。「唐辛子、ユズ、羅臼昆布、日本酒をブレンドしたたれに１週間漬け込んで熟成させました」と店長の阿部紗耶香さんは話します。ユズの風味と粒のぷちぷち感が堪能できます。

（吉本真人）

「博多ラーメンのうまさに衝撃を受け、自分もこの味を作りたい」と、オーナーの道方隆之さんが２００７年に開いたラーメン店です。

人気メニューは「みちまるラーメン」（７００円）です。豚の大腿（だいたい）骨（げんこつ）、豚頭、鶏がらを２日間炊いてスープを作ります。これを前のスープにつぎ足す「呼び戻し」方式で作ることで、うま味が増して味わい深くなります。とろみのついたスープはこくがあり、一口、また一口とレンゲを運びたくなるおいしさ。福岡の製麺所から取り寄せたストレートの極細麺は、スープがよく絡みます。

具材は豚もも肉のチャーシュー、広島県産「サムライねぎ」、キクラゲがのっています。「まずはそのままの味を、替え玉（１００円）では紅しょうがやごまを加えて味を変化させると、２回楽しめます」と、道方さんは話します。

（近藤那美）

博多料理を中心に九州で親しまれている味が楽しめる居酒屋です。メニューは約１００種類と豊富。中でも、９割の客が注文する「焼き餃子（ギョーザ）」（５個２９０円～）が人気です。皮の中には、ニラ、キャベツ、豚肉にオリジナルのうま味調味料で味付けしたあんが、ぎっしり。「ぽん酢にゆずこしょうや、酢にブラックペッパーなど、さまざまな組み合わせのたれで味わってください」と店長の平末有美さんはにっこり。肉汁があふれるジューシーな一皿です。

博多の冬の名物「博多ごまサバ」（６８０円）もお薦めです。旬のサバにごまだれを付けて味わいます。サバの上品な脂とぷりぷり食感、ごまの風味が癖になります。九州ならではの甘口しょうゆがベースのたれで作る「名物とりかわ」（１本１８０円）は、焼いてたれに漬ける工程を３回繰り返し、味が染み込んでいます。

（福田聖子）