【住まいるナビ~自然や環境と共生する住まいのポイント~】太陽のパワーを活用する 最新設備を住まいに取り入れる
太陽は自然と共生する住まいの大きな要素の一つですが、太陽の光や熱を直接生かすだけでなく、最新設備の活用で、効率的に省エネルギー住宅を実現することも可能です。
太陽光と言えば「太陽光発電」を思い起こす人も多いでしょう。外観の雰囲気を大事にしながら太陽光発電の設置を実現した事例も増えています(写真1)。電力を使ってお湯を沸かすエコキュートも、太陽光発電の余剰電力を使う機能を備えているので、合わせ技でさらに力を発揮できますね。
注文住宅なら、太陽のパワーで住まい全体の環境を整えるシステムもあります。「OMソーラー」は、太陽熱エネルギーを利用して屋根の上で温めた空気を床下に送り、床下から家全体へと温かさが広がる仕組み(写真2:奥に見える白い円柱が空気を送るダクト)。換気しながら室内を快適に保てるため注目されています。
もちろん、省エネ住宅の実現には、環境や設備機器の活用だけでなく、住宅自体の性能も重要です。例えば、多くの熱が出入りする窓を断熱性能の高い製品にすれば、大きな開口を実現しながら、快適な室内空間を実現できます(写真3)。
株式会社ヨハネハウス 代表取締役社長
藤本 慎一さん
素材にこだわり、環境に寄り添いながら、住む人のライフスタイルに合わせた家をつくる建築家